8月14日(日)14時から16時過ぎまでの間、
富山県砺波市の「みやの森カフェ」にて、きょうだいの集まりを開催することができました。
僭越ながら、京都のきょうだい会の松本がファシリテーターを務めさせて頂きました。
今回の集まりについては、「Ponteとやまのブログ」(→http://ameblo.jp/toyamadecoboco/)等で広報して頂いていました。
「みやの森カフェ」の詳細はこちら→http://miyanomoricafe.jimdo.com/
参加者の構成(計12名)
性別:男性6名、女性6名
年代:10代2名、20代5名、30代2名、40・50・60代 各1名
居住:富山10名、石川・京都 各1名
参加者全員が「きょうだい」の立場でした。
高校生1名、大学生2名も参加してくれたこともあり、10~20代の参加者が多めでした。
最初に、全員で自己紹介。
その後、2つのグループに分かれて、フリートーク。
途中でメンバーを入れ替えました。
1回目は、年齢順にA、B、A、B、、、と振り分けて2つのグループに分け、
2回目は、男性グループと女性グループに分けました。
1回目は約45分、2回目は約1時間、話しました。
最後に、参加者の皆さんに、集まりの感想と印象に残った話題、今後の要望などを書いて頂きました。
以下にご紹介します。
***
●<感想>
・数年ぶりに、多人数の「きょうだい」が集まる場に参加させて頂きました。数年のことですが、以前とは感じる所や思う所が変わっており刺激になりました。
・年齢的に20~30代の方が多く、個人的にはちょうど良い構成でしたが、○○君(高校生)には、ちょっと申し訳ないと思いました。
・2順目の時に、「SNS活用」や「共通のアイテム製作(リストバンド)」等の話が出て、ネットワークを広げる事が必要かと思いました。
・金銭・経済的負担の話が出ていました。
①社会保険労務士さんから、障害基礎年金の話を聞いてみたいと思いました。
②「育成会」で親亡き後のことを記録するファイルが配布されているのですが、保険・預貯金等の状況をまとめる意味で有用だと思いました。「育成会」以外の方でも類似したもので引継ぎで活用できれば良いなと思いました。
●<感想>
・小グループ化と再シャッフルのタイミングが適切に感じた。
・初めての方もおられたが、やはり前置き無しで話に入れる点は大きい。
・若い(16歳)の方の話を聞けたのは貴重かも。当時の気持ちを思い出す良い機会となった。
<印象に残った話>
・高校とかで、互いに知らないが実はきょうだい同士とか、多分、ニアミスしていたりする。目印になるミサンガとかつけたらどう?とか。
・実家を離れての一人暮らし経験は重要。ただ、年齢に伴う精神面の成熟との関連もあるかも(距離的なものだけでなく)。
<会の次回開催に際しての希望>
・特に無いが、個人的には半年に1回ペースぐらいで参加できれば良いのかな…
・広報に力を入れるべきかどうか…今回の感触次第なところはあるが、Webをもっと活用したいですね。
●兄弟に障がいがある人がいると知る機会がないという話が心に残った。
(その人の外見や中身からはわからない、自分であえて話さなければわからないから)
話すことでつながりを作ることができると思うか。
自分にとって話をすることが必要と感じるか。
●進路選択に関する話が今回(自分のいたテーブルでは)メインとなり、自分のこれまでの中高時代~現在の職にいたるまでのことを振り返り、人に話すことで改めて気づく部分もあった。
興味深い話を他の参加者から聞くことに加え、自分を改めて客観的に見る機会になるというのが今回の収穫だったと感じる。
同年代のきょうだいどうしが集まれる場を作るのが富山における今後の目標でしょうか。
今回あまりできなかった「親が老いてから・亡くなってから」の話もその時にできればと思います。
●今日思ったことは、ほとんどまわりは年上だけど、兄弟や姉妹の障害で思っていることや、いろんな活動をしていることなどがわかりました。
今日の活動を通して障害のもっておられる兄弟や姉妹のことをもっと知ったり、さらに日本、世界にこのような活動を設けてほしいです。
やっぱり障害のある人もない人も幸せに生きて欲しいです。
●今日は弟の将来について深く考えるきっかけになりました。
正直、不安だと感じた面もありましたが、事前にこの場で話を聞いたことにより、もし、私が弟の保護者という立場になってもなんとかなる気がしてきました。
また、様々な年代の人から話を聞いて、それぞれに異なった悩みがあったり、共感する部分もあって楽しかったです。
その話の中で思ったのは障害を持った人に対して、健常者で障害を持った人と関わったことのない人たちの理解の仕方を改善できないのかなぁと感じました。
また次回もあれば参加したいです。
●きょうだいさんとお話をさせていただく会に参加するのは初めてでしたが、みなさんいろいろな経験をされていて、悩みや困り感も様々なんだなぁ。。。と思いました。
人生の先輩方のお話を聞いていると、今まで考えていなかったような不安もこの先あるのか…と考えてしまいました。
私は今まで障害のあるきょうだいがいることで、特に悩んだことがあったり、それを誰かに相談したいと思ったりしたこともないので、いろいろなお話を聞けたことで、今後の人生の参考になると思う反面、今までなかった心配感を変に感じてしまうきっかけになってしまったと複雑な心境であります。
●途中から女子会になりましたが、私はそれが楽しかったです(笑)やっぱり女性どうしは喋りやすいですね!!
今回話し合いに参加させていただいたことで“現在自分はきょうだいに関して悩んでいない”ということが分かりました。それもひとつの発見ですよね。
これから先々あるんでしょうけど、こうやって話を聞いて貰ったり頼れる人が居るのは有難いことだと思います。
今日も特に話したい~って物事はなく、フラッと参加しましたが、多分いろいろな話を聞きたかったんでしょうね。聞いて気付く事も沢山あるから。
だからまた集まりがある時にはお声掛けいただけたら嬉しいです。
●自分は兄弟が一時問題が多すぎたこともあり、同じ苦しみを味わったことのある方達とお話し出来たのが嬉しく思えました。
その中で現在進路について悩んでいた方がいて、発達障害は自分の長所を見つけて向き合うことだと聞きました。
自身も現在自信を無くし、どう進んでいいのかわからない状態です。そのような中でも、進路について悩み、決めかねている彼も素晴らしい進路を見つけて頂ければと思いました。また講師の方が京都、また石川から参加された方がいらっしゃったのには、改めて本気で活用していこうと思いました。
●2回目の参加でした。同じ立場の人と様々な話ができてとても充実した2時間でした。
話しやすい人数で話ができ良かったです。次回もぜひ参加したいと思います。
自分も新川地区(富山県東部)でこの様な会を開催したいです。
今後もよろしくお願いします。
●・障害のある“きょうだい”との暮らしは自分にとってはあたりまえのことで、周囲の人に「あえて」言うことでもない、言うのはかえって面倒というあたりの気持ちは、もしかしたら、もう少し掘り下げると、そこにいろんな複雑な感情があるのかもしれない…と思いました。
・年齢差、男女の違い、障害のちがい…etcによって、違いもあるんだろうけど…では、いや、だからこそ、“きょうだい”でのあつまりの可能性はどのあたりにあるのか…?
もうちょっと考えてみたいと思いました。
***
一部の参加者の方から、富山でもきょうだいの集まりを続けていきたいという思いが伝わってきて、嬉しく感じました。
ただ、一部の参加者の方に対しては、将来について過度に不安を煽ってしまったのではないかと反省しています。
私自身は7年ほどきょうだい会に関わっていますが、たとえば40代くらいの参加者が「20代の時に初めて参加したが、当時は意義を理解できなかった。今は意義が理解できるし、参加したいと感じる」といった感想を語られるという場面に出くわすことが、今まで何回かありました。
運営側としてはこのような事例をいくつも見ているので、様々な話題を提供することで、いつか必要性を感じたときにきょうだいの集まりの存在をふっと思い出してくれれば・・・という思いがあるのですが、最期まで集まりを必要としない環境のまま過ごす可能性もありますので、余計なお世話かもしれないなぁ、、とも思いました。
今後、きょうだいの集まりの進め方について、改めて考えていきたいと思います。
余談ですが、北陸限定のルマンドアイス、すごく美味しかったです。
関西でも販売して頂きたい・・・。
★★★
次回の京都きょうだい会例会は9月10日(土)開催です。
9月17~18日(土日)には、でてこいランド1泊2日交流会が控えています。
(※この2つのイベントは、ご関心がある方であれば、どなたでも参加OKです)
また、8月28日(日)に遺伝に関する勉強会、9月3日(土)には愛知でのイベントを控えています。
(※この2つのイベントは、きょうだいの立場の方のみ参加OKです)
詳細は、ホームページ内「これからの予定」のページをご覧ください。
皆様のご参加をお待ちしています!
★★★
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