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2018年7月24日火曜日

7月14日(土)京都きょうだい会例会の報告

参加者の構成(計13名)
性別:男性8名、女性5
年代:201名、302名、403名、503名、604
居住:京都10名、大阪1名、滋賀2名、
参加回数:初めて2名、2回以上11

参加者の今回の特徴は、親や支援者の方の割合が多かったことや、年齢構成が比較的高かったことでした。障がい種別では、今回も知的障害・精神障害・発達障害・身体障害の方まで広範囲でした。

~参加者の感想から~
●今日は色々な立場・考え方・職業の方が来られ、積極的なお話が聞けて、良かったと思います。


親亡き後について、中でも相続について親身になって相談に乗って頂き、ありがとうございました。はやく母を安心させてやりたいですし、自分も安心したいです。


●今日は、具体的な相談等に対しての話し合いが出来た事で、「前向き」な例会やったなと実感できました。


●障害児・者の制度が、生活に必要な程度と比べて不足していることを、再認識する機会となりました。支援機関を作りたい、サポーターとなりたいという思いを聞き、鼓舞されました。(支援者となることをよしとする意味ではありません)


●高齢障害者の障害者福祉と介護福祉との関係や課題など、興味深い話題も多く、今回も勉強になりました。


●遠い所から来ていますが、行きたい気持ちになる程“きょうだい会”が大切なものになっています。最後にたくさん話をさせていただいたので、頭は空っぽというかスッキリしました。またおじゃまします。よろしくお願いします。


●特養・養護老人ホーム・障がい者の制度について、再度勉強しようと思いました。きょうだい・親の立場の違いをあらためて実感しました。


●人それぞれの悩みや、問題をかかえながら人生を歩んでおられるのを再確認しました。自分には何が出来るのか?今後も考えていきたいと思います。


●現在の私は、障害者の兄をグループホームに預け、保佐人を就け、比較的自由と思いました。比較的自由な状態を利用して、兄弟姉妹のために障害者差別解消(軽減)のために活動したいと考えます。


●参加者の中に「きょうだいが抱えている問題に答えていける仕事をしたい」という人が徐々に増えて来ました。関係機関に相談に行く前に、そもそも前段整理をどのようにしておけばよいのかで悩むことは本当に多いと思います。寄り添いながら解決の方向を見つけてもらえる場所が必要です。きょうだい会もその役割を果たせる一つになれればいいなぁと思いました。


●初参加でした。皆さんそれぞれに大変なこともあるのでしょうが、それを原動力にして、様々な活動に取り組んでいらっしゃって、やはり「きょうだい」であることはとても(私にとっても)大きな問題なのだと感じました。老人ホームや相続の問題は全く考えたことが無かったので、将来が少し心配になりました(笑)。今回は親の立場の方が何人かいらっしゃったのが驚きでした。傷つかせてしまっていないか心配です・・・。また話しづらいこととかも相談できるといいなと思います。今日は参加できて本当に良かったです。ありがとうございました。


●障害者を近親に持つ、そして熱い思いを持つ方々とお会いでき良かったです。悩みを話し、それを全員で考えられる環境が好きになりました。今後も参加させて頂きます。


●来られているメンバーが、専門家や起業したい(支援で)方々が増えた。具体的な制度や保証などの悩みに関しては、解決策や方向性がお話出来る一方、本来の「きょうだい会」の主旨である「きょうだいが、普段の悩みや時には愚痴などを出し合い、きょうだい同士で共有し助け合う」部分が薄れてきてしまいそうな気もします。会の進行としては、特にきょうだいさんにお話し頂く本来の流れを大事にしながら、専門的な部分を付け加えていければいいですね。親の立場ながら、ちょっと思ったことを書いてみました。

  ~出されていた話題~
 以下、スタッフから見た点描です。

◆現状を変える為、新しいことに挑戦したい
 ・これまでの勤務先を退職し、新しい仕事を目指して準備中・模索中だという近況報告が
  相次いでありました。障害者家族も含めた社会的弱者の現状を何とか変えたいとの思い
  からです。
  また、障害者差別の解消は障害者本人ときょうだいに共に通じる問題であると気づき、
  最近提訴された優生保護法違憲訴訟に興味を持つようになったという人もいました。
  障がい者の問題は、家族の生き方をも変える大きな問題であることを改めて考えさせら
  れました。


◆親亡き後の相続・財産管理をめぐる問題をどう整理するか?
・ 母と2人暮らしをしている統合失調症の兄に浪費癖があるので、どのように整理すればよいのか
   悩んでいる。
   ・・・・・・関連した仕事に就いている参加者から、相談機関に行くまでの前段整理をして行く道筋
   について、悩みに寄り添った助言がありました。

◆高齢期を迎えた知的障がいのある姉の今後
  ・ 中卒後長く企業就労をして来た為、福祉の制度を使ったことが無い。退職後の過ごし方や
   きょうだい亡き後の生活の場をどうすればいいか、心配している。姉は日常生活に手がかから
   ないが、自分の思っていることを伝えられない。
   ・・・・・・介護保険法の対象年齢に近い為、介護保険との関係もあったり、本人がなじめる施設
   を見つけるのに時間がかかるかもしれないが、考えられる制度や社会資源について、情報を
   持っている参加者を中心にみんなで考え合いました。

◆今は自分自身を見つめたい
・ まだ大学生で、他の参加者ほど具体的にきょうだいのことを考えられていない。親から自分の
   進路についていろいろ期待されて来たこともあったが、家族のことを離れて今だからこそ出来る
   ことは何かを見つけたいと思っている。

◆家族であり施設職員でもある立場からの日常の思い
  ・ きょうだいであり障がい児の親の立場でもある。仕事でも施設に勤務していて、日常的にいろ
   いろ思うことがる。以前に比べてサービスが増えたが、家族としての関わりを大事にする時間
   も必要だと思っている。ショートステイを利用したくないと言う今の息子の意思も尊重したい。


 
今回は、制度に詳しい参加者が従来よりも増え、相談に対して具体的な方向が見える話し
合いが進められました。単なる一般論でなく、きょうだいに寄り添ったかたちで語り合えた
ことはきょうだい会だからこそだと思いました。相談の話が中心になりましたが、他方で、
若いきょうだいの正直な思いや、障害児と共に生きる家族の日常生活や思いも聴けました。
 これから社会に向けて発信したいという前向きなお話も出て、盛りだくさんでしたが、その
 割に進行に余裕があったのは不思議でした。
 「聞き手の傾聴の姿勢」が「率直な語り」につながり、進行がスムーズに運んだのではない
 かと想像しています。
 これからも、「人の話を大切に聴く」「話をさえぎらない」というルールを大切にする会に
 して行きたいと思いました。
 3時間ではとても話し足りなく、2次会にも半分を超える人達が参加しました。
                                   担当(い)


※例会で話される内容は、参加メンバーによって異なります。お時間があるときに、過去のブログ記事も遡ってご覧いただけますと幸いです。
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京都きょうだい会・しろくま会 今後の予定
8月26日(日)しろくま会(2030代のきょうだい会)カフェ ※8月19日より変更しています
91日(土)京都きょうだい会 例会
989日(土日)京都でてこいランド12日交流会
詳細は、京都きょうだい会ホームページ「これからの予定」をご覧ください。
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