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2023年9月26日火曜日

9月9日(土)京都きょうだい会例会のご報告

 参加者:計12名(対面にて)

 性 別:男性9名、女性3名

 年代別:20代2名、40代3名、50代4名、60代1名、70代2名

 居住地:京都府9名、大阪府2名、滋賀県1名

 参加回数:初参加者4名、2回以上8名

 参加者の立場:きょうだい8名、親3名、学生1名

 障がい種別:知的障がい、身体障がい、発達障がい、精神障がい



例会が近づくにつれて初参加の申し込みが重なり、心苦しかったのですが一部の方には参加をお断りした事態となり、申し訳ありませんでした。次回には是非参加をお願いしたいと思います。
初参加者の中には、父親を誘って参加されたきょうだいの方や卒業論文協力の依頼に来た学生さんもおられました。
今回は、相談先が分からず困っているという話題は出ず、「障がいのきょうだいを持ったことでぶつかった体験を振り返り、きょうだいとしての自分をどう受け止めればいいのか」といった心理的な話題が中心となりました。親子関係についても、これまでになく掘り下げられたように思います。

特に印象に残った発言を拾ってみますと
・周囲から良い子を期待され、強く見せている自分と現実の自分とのギャップを感じ、長い間自己肯定感が持てず、苦しんで来た・・・
・きょうだいとしての体験を含めて様々な逆境を乗り越え、常に戦闘態勢に入って生きて来た。しかしそんな自分の中にある「認知の歪み」が最近気になり、何とかしたいと思っている・・・。
・今まで気づかなかったが、親として初めてもう一人の子どもであるきょうだいの苦悩を知る機会を得て、今日は貴重な時間だった・・・。
・親の立場の人の声を聴けて、自分の親のことに想像をめぐらせる機会となった・・。

など、胸の奥に閉まって来た言葉が続き、孤独な立場に追い込まれている障がい者家族の姿が伝わって来ました。

これらをふまえ、自分を客観的な目で見直してみることや、自分自身の世界を大切にすることの大切さなど、体験に根差した様々な励ましや助言がありました。

そしてきょうだい会の歩みや意義、あるべき姿についても議論が及び、
・例会に来ると、自分だけじゃないと思える事がありがたい。
・きょうだい会は自分の荷物を整理する場所なのではないかと思っている。
・京都では40年の会の歴史があるが、前半の20年は試行錯誤の連続だった。きょうだい支援の大切さが取り上げられる時代になり、会のかたちが出来てきて、本当に良かった・・・。

など会をめぐっての話題が出て、「きょうだい会ってなんやねん」ということについても掘り下げられた時間となりました。


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参加者から以下の感想を頂いていますので、紹介をしておきます。

・今回初めて例会に参加させていただきました。私は10代の頃が一番苦しく、当時父は単身赴任で土日しか帰って来ず、母も平日は毎日遠くまで働きに出ていました。当時は兄に障害があると家族の誰も気付けなかったので、少年期までとても優しかった兄が変わってしまったことが悲しく、その兄からの暴力もあったので毎日が地獄のようで暗黒の日々を過ごしました。「誰かに助けてほしい」「相談したい」「兄のことを友人に打ち明けたい」と思っていましたが、母から「人に言わない方がいい」と強く言われ、友人や先生、周囲の人には誰にも言えず、隠していることも苦痛でした。毎日、心が悲鳴をあげているのにその叫びを強引に押し殺し、自分のイメージする「良い子」を演じ続けた結果、自分が本来の自分ではなくなってしまったという感覚になり明るい未来が見えなくなりました。
当時の私には「きょうだい会」のような安心して本音が話せる居場所や専門的な心のケアが必要だったと今、思っています。参加者の方の感想で「浄化されたような気持ちになった」と言っていただけて私自身もその優しい言葉に心が救われ、辛く苦しい気持ちを吐き出してもきょうだい会では温かく受け止めてもらえるのだと安心し、気持ちが軽くなりました。参加された皆様、本当にありがとうございました。今は自分の病気の治療に専念し、前向きに一歩ずつ自分の人生を生きていこうと思います。またいつか、皆様にお会いしたいです。

・参加して良かった一番のことは、同じ思いをしてきた人に会えたことです。自分はこれまで思いのほか孤独であったことに、改めて気づきました。
いつも「障害者の家族は、やさしく愛に満ちた聖人であらねばならない」プレッシャーを感じながら生きていました。不安や不満や愚痴をもらせば、「そんなふうに言ったらきょうだいががかわいそう」と言われた経験、思春期にグレかけた時には、きょうだいの障害者施設の園長から「障害があるきょうだいの分ももっと立派に生きなければならない」と言われた時以来、誰にもつらいと言えずに数十年きました。
正直に話していい場があるということ。それがどんなに心の平安につながるかということをきょうだい会のみなさんのおかげで知りました。
感銘を受けたこともたくさんありました。糸井さんと梅田さんが、きょうだいがお亡くなりになってからも活動をつづけておられること、参加者がいない月日が続いても、やめずに続けてこられたこと。ご自身の苦悩を越えて、ひとの役に立ちたいと考える、そのように至るまでのお二人の年月に思いを馳せました。わたしもいつか、そんなふうになれるまで成長したいと願います。
きょうだい会のみなさんはいろいろ熱い思いを秘めつつ、クレバーに冷静に討論されています。同じ思いをした人たちの冷静な意見を拝聴し、きょうだい会とは、自分を客観視できる場であると感じました。
また、司会進行のような役割をされる方もおられ、話題が偏りすぎないようになっていたり、いろんな立場のかたのお話が出るよう工夫されているところもよいなと思いました。

・きょうだい会は「今」の自分を見つめなおすきっかけの場だと最近考えるようになりました。参加した回を思い返し「当時」と「今」を比べながら、自分のこと、家族のことを自分がどう考えているのか、いたのかが見えてきました。きょうだい会に参加する前は全てがモヤに包まれて、正体不明の悩みを抱えてて、自分はしんどかったなと思い返しています。常連さんの「当時」と「今」の話をもっときいてみたいですね。

・40代後半の引きこもりの状態にある障がいの息子をもつ私は、いよいよ「8050」問題を突きつけられており、今や「終活」最大の課題となり、そのことは一日として脳裏から離れません。初参加の娘に促されて親の立場で参加させて頂きましたが、娘や他の参加者の方の話を聞いて、今更ながらきょうだいの悩みの深さに愕然とする思いでした。娘には「お兄ちゃんのことは気にせず自分の好きな道を行きなさい。将来もお兄ちゃんの面倒をみることなんて考えなくていいから。」と話してきたつもりですが、その言葉が逆にプレッシャーとなって娘を苦しませていたとは・・・。気付かなかった自分を恥じるばかりです。息子のことは色々な支援先に何度も相談はしてきましたが、本人の強い拒否により息子への直接の接触や支援には至らず、心が疲弊してしまいました。しかし、皆さんの話を聞き、再びあきらめずに行政の窓口に相談に行こうと思います。皆さんありがとうございました。

・障がい者の親なきあとをテーマに活動しており、親の立場プラス支援者や専門家という立場でも参加させて頂いております。今回は親の立場での参加が私を含め3名いらっしゃいました。きょうだい同士での語り合いはもちろん、親御さんも参加出来る環境が整ってきたのは、とても良い傾向だなと捉えています。

・きょうだい当事者の方やその親御様、支援者の方々のお話を直接自分の耳できくという機会は大学にいるとなかなか無いことだったため、とても良い経験となりました。「得体の知れない荷物」や「爆発物」「知ってほしいけど知ってほしくない」など、たくさんの印象深い言葉が残っています。今回させていただけた経験をこれからの自分に活かせるよう努力しつつ、きょうだい当事者の方に対して何かできることはないか、考えていきたいと思います。

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今回は4人の初参加があり、どうなるものかと進行を心配しておりましたが、各運営スタッフの協力のもと、一体となり、良い雰囲気の会合になったと思います。その上、コロナ流行以来の創成期メンバーの参加もあり、2次会(懇親会)まで行って盛り上がりました。初参加の方々が今後も例会等に参加して下さる事を願います。

親の団体もきょうだいたちの声に関心を寄せる時代が来ているようです。全国きょうだいの会では、育成会や自閉症協会等各団体に参加を呼びかけ、10月29日に東京で親ときょうだいそれぞれが本音を語り合うパネルディスカッションを企画しています。
また前回参加した人から情報をメールで頂き、滋賀県でもきょうだい支援の取り組みを始めたいという人がおられるとのことでした。
きょうだい支援の取組が、少しづつですが進んでいることを心強く思います。

次回例会は11/11日(土)午後6時~9時にいつもと同じ喫茶みどりで開催予定です。
皆さんのご参加、お待ちしています。










2023年7月29日土曜日

7月8日(土)京都きょうだい会例会のご報告

 参加者:計8名(対面にて)

 性   別:男性5名、女性3名

 年代別:30代1名、40代3名、50代1名、60代1名、70代2名

 居住地:京都府6名、大阪府1名、兵庫県1名

 参加回数:初参加者 1名、2回以上7名

 参加者の立場:きょうだい7名、親1名

 障がい種別:知的障がい、身体障がい、発達障がい、精神障がい 難病

      



7/8(土)京都きょうだい会7月例会は、対面で無事終了しました。京都、大阪、兵庫から8名が参加されました(内初参加は1名)。以前からでてこいランド一泊交流会などで交流のあった伊丹きょうだい会の女性の方も、例会に初めて顔を見せて頂きました。久しぶりに二次会(懇親会)の場も設けました。
初参加者の率直な語りに刺激されて、他の参加者の間でも「これまで打ち明けたことの無かったエピソードもカミングアウトしてみよう」という空気感が生まれ、話題が深められました。
フリートーキングなので様々な話題が出ましたが、語られた内容を振り返り、個人情報には注意したうえで、概略を報告しておくことにします。

それぞれの体験の振り返りと、立て直そうとする気持ち・・・
・子供時代、何となく同級生と感覚が合わずモヤモヤしていた。最近「きょうだい」を特集したNHKのドキュメンタリー番組を見て、自分の置かれた立場を客観的に見ることが出来た。
・親や周囲から大きな期待をかけられ、プレッシャーとなり、自分の人生を生きている気がしなかった。大人になって、自己形成や社会性が身に着いていない自分に気づき、とても生き苦しさを感じた。成長するまでの過程に原因があったことに思い至り、今になって自分自身を取り戻したいという気持ちが強い。
・私も親からの期待が大きく、しばりでもあった。女性なのに男であることを期待され、希望と異なる進路選択を余儀なくされ、自己決定の出来ない人間になった。定年後、人生をやり直したく、大学院で学んでいる。
・統合失調症の兄の地域生活を組み立てるまでに、時間がかかった。親に障がいへの理解が無く、地域の偏見もひどかった。病院も家族への理解に乏しく、苦労した。ようやく兄の生活の支援体制が整い、きょうだいの経験を語れる場にも出会えた。
・子供に障がいがあることが分かってから、転勤の多い会社を辞めて転職した。今は障がい者家族につながる仕事に就いている。
社会の支援の大切さ・・・
・遠距離にいる実家の8050問題の解決がなかなか前に進まないが、いよいよ本腰を入れて、組み立てたいと思っている。家族だけでは完結出来ない問題で、社会の支援をどのように取り入れるか、模索している。
・施設に入所して、障がい者本人の表情が変わった。家族による支援だけでは限界があることも分かった。
きょうだい会、きょうだい支援の意義・・・
・私にもヤングケアラーの時期があった。弟の入所後、大学に入学したが、家族のことを考えて、選択した学科から社会福祉学科に変更した。施設の現状に問題を感じ、きょうだい会に取り組んだ。30代で弟を亡くし、きょうだい会の活動をする資格は無くなったとも思ったが、周囲の説得で思い直し、ライフワークにすることが出来た。弟を通してケアラー支援のことを学ぶことが出来た。
・親亡き後、高齢になった障がいの姉の居住の場探しで苦労をした。きょうだい会を立ち上げたところ、全国にはきょうだいを亡くした人も活動している人がいることを知り、カルチュアーショックを受けた。
・妹が2人とも小頭症だったので、一緒に外出していると目立ち、世間から冷たい視線を浴びて悔しい思いをした。晩年になって、きょうだい支援のことがようやくメディアなどで取り上げられる時代になり、感慨深く思っている・・・。

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次に、参加者から感想を頂いていますので、紹介しておきます。

・ほぼ毎回、京都のきょうだい会には初参加の方が来られます。今日も30代の男性。ひらがな表記の「きょうだい」と言う意味や、ヤングケアラーと言う呼び名で社会問題視されて来てますが、まだまだ、きょうだい会のことを知ってほしい人たちはたくさんいるなと感じてます。
・今回初めて例会に参加させて頂きました。私は兄が重度知的障がい者です。私は「自分はどこか人とは違う、なんとなく同級生と何かが違う。もしかしたら自分も障がいがあるのでは?」と思いながら子どもの時から生きてきましたが、今回例会に参加して、「優等生を演じることを求められる。」、「福祉職に就かなければと思うようになる。」、「自分を押し殺して生きてきたので自分を表現出来ない」など初めて同じ気持ちを感じている方々に出会い、私も少し気持ちをさらけ出すことが出来ました。また是非参加させて頂きたいと思っています。本当にありがとうございました。
・京都の例会には今回初めて参加させていただきました。私は2人姉妹で2歳上の姉が重度知的障がい者でした。2015年に大腸がんで68歳の時に亡くなりました。看取りに寄り添ってみて高齢知的障がい者の居住の場の少なさを痛感し、最近はそのことを問題提起しておかなければとの思いが強い日々です。皆さんが幼い頃からの深い話をされていてゆったりしていて良い例会だと思いました。姉に障がいがあった為に、母は私に対してより一層跡取り息子であってほしいという願いがあり、小学校に行くまで男装させられていました。当時は女の子のままでは認めてもらえず辛い思い出です。

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様々な屈折や心の傷を負い、一人では気づかないまま、モヤモヤした生きづらさを抱え込んでいる人が多いことを改めて知りました。きょうだい支援の必要性が啓発される中で、自分を客観的に見つめ直し、行き直したいと思う事や、親の代では解決出来なかった障がい者本人の自立の道を見つけようとするそれぞれの姿が語られ、共感の輪が広がっていました。

次回例会は、9月9日(土)午後6時~9時に喫茶みどり会議室にて開催する予定です。
初めての方はホームページから申し込みをお願いします。



2023年6月3日土曜日

5月13日(土)京都きょうだい会例会のご報告

 参加者:計10名(対面にて)

 性 別:男性5名、女性5名

 年代別:20代1名、30代1名、40代3名、50代2名、60代2名、70代1名

 居住地:京都府9名、大阪府1名

 参加回数:初参加者1名、2回以上9名

 参加者の立場:きょうだい9名、親1名

 障がい種別:知的障がい、身体障がい、精神障がい、発達障がい



5/13(土)の定例会は無事終了しました。開始30分前まで、会場の喫茶店は閉まっているというハプニングもあり、一時はどうなることかと心配しましたが、店側のうっかりミスと分かり、例会開始には間に合ってホッとしました。

京都と大阪から途中からも含めて10名の参加がありました。初めての方1名の他、「コロナ」以前によく来られていた方3名も久しぶりに顔を見せて頂き、充実した会となりました。数年間の変化した様子を聴くことも出来、改めて「例会」を継続させていくことの大切さを感じました。

毎回、参加者が少しづつ変わるので、テーマは特に決めず、フリートーキングで進めています。初めての方や参加歴の浅い方もおられるので、自己紹介と近況報告から始まり、心の体験、気づき、共感、社会へのメッセージなどが語られました。

以下は語られた内容のスケッチです。


自分はどう生きるべきか・・・

・弟に知的障がいと自閉症がある。大学の社会福祉学科で学んでいて、いろいろな障がいがあることを知った。弟は通所先で訓練を受けていて、今のところ差し迫って何がある訳でもないが、以前からきょうだい会のことは気になっていた。親しくなった人にカミングアウトすることがあるが、反応は様々だ。 

・双子の弟に軽度の知的障がいがある。支援学校卒業後、企業に就職している。弟をめぐり、家族がいろいろな距離の取り方をしている中で、自分はどう生きるべきか考えて来た。暗くならないよう、会に関心を持つようになった。

改善の糸口が見えて来た・・・

・兄に精神障がいがあり、浪費や家庭内暴力など困った行動を抱えていたが、ようやく近隣に出来たグループホームに入居出来、職業訓練を受け、成年後見人もつけて、少し方向が見えて来た。

制度とのつながりをどうする・・・?

・知的障がいの姉は、長年企業で働き、今もパートで就労を続けているが、福祉制度とのつながりが無かったので、高齢期の方向性がまだ見えて来ない。

・実家にいるダウン症の弟は、気に入ったアルバイトで過ごして来たが、制度とのつながりが少なく、まさに8050問題の中にいる。振り返ると私の場合、弟のことよりむしろ家族の課題が大きかった気がしている。

・長年、親や知的障がいのある姉の介護を引き受けて来て、自分の子どもをほったらかしにして来たことが悔やまれる。息子にも軽度の障がいがあることが分かった。姉の居住の場を探しているが、なかなか適当な所が見つけられない。

社会を変えたい・・・

・自分の子どもが結婚する時、子供に負い目を感じていた。そんなふうに考えさせてしまう今の社会の意識が変わらなければと思う。

・高齢者問題でも同じだが、家族が引き取って当たり前とされてしまいがちだ。世間の見方を変えなければと思う。

・国連は共生の流れを日本政府に求めていて、障がい者だけを対象にした制度を設けている事を問題視している。大きな流れとしては間違っていないが、地域での支援の充実という前提条件が必要だ。

きょうだい会の進め方・・・

・弟に重度知的障がいがあり、子供の時の自分はまさにヤングケアラーだった。児童期から施設に入所したが、施設の現状を見てこのままでよいのかと考え、きょうだい会の活動を始めた。きょうだい会は地域で活動することが大切だと先達にアドバイスを受けた。弟亡き後も会を続けている。

・重症心身障がいがあり介護度の高い弟がいる。キーパーソンだった母が病気で倒れ、父も私も追い詰められた。偶然、施設が新設され入所出来、一段落した時、他のきょうだいはどうしているんだろうと思い、きょうだい会に参加した。例会の中で悩みの話はよく聞くが、どう解決したのかにもっと焦点をあてる必要があると思う。
 
  
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きょうだいやきょうだい支援に理解のある人々の中で、思い思いの胸の内が解放され、話題が深められて行きました。「きょうだいも、自分の人生を生きよう!」という言葉を残して、先に帰られた人のメッセージが共感を呼んでいました。

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最後に参加者の感想を紹介しておきます。

・3年ぶりにお会いできた方もおられ、現状をお聞き出来て良かったです。悪い状況が改善されていたり、新たな課題が見受けられたりし、今後も定期開催して頂けると嬉しいです。

・開始時間に遅ればせながらですが、参加してよかったです。改めて皆さんの意見を聞いて思ったのは、職業上、障がい者と携わっている人や、参加回数の多い人は独自の向き合い方を持っているなという印象を改めて受けました。私の家族にもそれに該当する人物がおり、羨ましさに近いものを感じました(隣の芝生は青く見えているだけかもしれませんが)。今まで私は上手いなと思っている方のようにきょうだいと向き合って来なかったし、今の心境を考えるとこれからもきょうだいと直接関わることはないと思います。ですが、私なりにできることをやるつもりです。だからこそ次回参加した時は、相模原障害者施設殺傷事件に関する本を読んで思ったこと、きょうだい児を育てている親たちの集まりに行った感想などをお伝えしたいです。

・初めて、きょうだいの子ども世代の話題が出て、私も自分の子どもが、妹のことをどのように受け止めているのか、考える機会となりました。結婚の時よりも出産の時、心配しました。いつか自然な流れがあれば、子供の心境を聞いてみたいという気持ちが、心の奥にあります。


以上、報告でした。
7月例会は、7/8(土)午後6時から9時に「喫茶みどり」で開催します。










2023年4月7日金曜日

2月25~26日でてこいランドin大阪のご報告

“でてこいランド一泊交流会”大阪で再開 ‼ 

               旅の宿 葆光荘(大阪市天王寺区)

            主催 でてこいランドin大阪実行委員会

               (関西地域のきょうだいの会)

             
 20年間、一泊交流会を続けて来た京都府京丹波町の宿泊施設「でてこいランド」が3年前に閉館になり、残念ながら中止にしていましたが、この度、大阪市内JR天王寺駅すぐのところに和風モダンの素敵な旅館が見つかり、再開にこぎつけました。
 参加者は、北海道、福岡、東京、神奈川、石川、兵庫、大阪、京都から宿泊・日帰り含む計26名(内初参加15名)でした。 これまでつながりの無かったきょうだいの方々、親や支援者の立場の方々、障がいのあるきょうだいや家族連れでの参加があり、にぎやかな集いになりました。 広い吹き抜けの食堂で、持ち込みの弁当や飲み物を囲んで、前置きなくきょうだいの話が出来る時間を持つことが出来ました。
 きょうだい支援にようやく光があてられる時代になって来たものの、きょうだいの会の存在はまだまだ周知されていないのが実情で、誰でも気軽に参加出来る場を作る活動の必要性は大きく、今後のつながりを作れたことは、大きな意義があると思います。 初めての参加者の中から、全国きょうだいの会へ入会した人や伊丹きょうだい会につながりが出来た人もおられました。
 また、支援者の方による障がい者支援に関する中央の動きの情報や、親の立場からの広い視野に立ったお話しなどを聞く機会が得られ、大いに力をもらうことが出来ました。

 初めて利用する旅館ということもあり、いろいろと主催者側に余裕が無くて、行き届かない部分もあったかと思いますが、どうかお許し下さい。 何より今後も続けて利用できる見通しが持てたことは、励みになりました。 これからも、関西から呼びかけをして行きたいと思いますのでよろしくお願いします。

なお、参加して頂いた皆さんから、多くの感想やメッセージが届いていますので、紹介しておきます。

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・今回の大阪では大変お世話になりました。 盛況かつ有意義な時間になり本当に感謝申し上げます。 あれから、でてこいランド参加者の方で、全国きょうだいの会に入会が3名あり、嬉しく思います。

・「でてこいランドin大阪」に参加させて頂き、まことにありがとうございました。 2月25日、26日はほんとうに楽しかったです。 天王寺の葆光荘、いごこちが良かったです。 心と心がつながって話せることの幸せ! 関西のパワー、すごかったです。

・久しぶりで、でてこいランドの活気を満喫しました。 盛況で良かったと思いました。 知り合った方が2名全国きょうだいの会に入会され、1名は伊丹きょうだい会に参加されることになり、もう1名は「高齢きょうだい支援検討会」に参加されたことを嬉しく思います。

・久しぶりの「でてこいランド」はとても楽しかったです。 時間を気にせずに対面でのフリートークができるのは「宿泊交流会」ならではの良さですね。 普段の生活では世間のしがらみに囚われてしまうことが多く、なかなか自分の本音を言葉にすることが難しいですが、「私の人生のあれこれ」を語っても・・・真剣に耳を傾けてくれるきょうだい達(仲間)の存在に感謝です。 元気をたくさんもらいました。

・出てこいランドではフリータイムを長めにとって頂いたことで、初対面の方とも楽しい話から深い話まででき、リラックスして過ごすことが出来ました。 私は子供時代や思春期を楽しんで過ごすことが出来ず、それが大人になっても影響し、いつも不安で人の目を気にしながら過ごしていました。 同胞のケア、家族との関係にも悩み、周囲に相談しても共感を得られることはなかったのですが、きょうだい同士という共通点から、多くを話さずとも分かり合えるのが心地良く感じます。 これまでの悩みがすっかり解決したわけではありませんが、一歩ずつ前進しつつある自分を感じています。 いつもありがとうございます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

・初めて参加させて頂きましたが、みなさん暖かく迎えて下さったので、自分が思っていることを素直に話すことができました。 それから、親やきょうだいが高齢になってきたのが悩みだったのですが、全国きょうだいの会の中にある「高齢きょうだい支援検討会」のことをお話して頂き、ぜひ参加してみたいと思いました。 幼少期、青年期、壮年期とそれぞれの時期で悩みがあると思いますので、グループに分かれて話す場があっても良いかなぁと思いました。
最後に、年齢関係なく同じきょうだいとしてみなさんとお話が出来たことがとても嬉しかったです。 本当にありがとうございました。

・初参加で、夕食持ち込みは高校の飯ごう炊爨以来で、最初はイメージがわきませんでしたが、旅館HPで持ち物は簡単な着替え程度で済むとわかりましたので安心しました。 交流会はわいわい進みましたが,障害者福祉や社協の現状や他会例会の状況など,もっと聴きたいことがあったのに、自分が動かなかったのは反省すべきことですね。 でも初参加で初対面の人ばかりだったので仕方ないかとも考えています。 それと既婚者が多くて羨ましかった。 業務上結婚が必ずしも幸せではないことはわかっているのですが・・・。

・境遇は違えども、人生の中で「きょうだい」としての役割や生きる難しさを味わった方々とお会いできて、お酒を交えながらゆっくり時間を共に過ごせた事は、予想以上に感動し励みになりました。

・同じ立場、でも様々な場所に住んでいる皆さんとリアルで語り合えたのは本当に貴重な機会でした。 そして、やはりきょうだいの悩みには共通点が多いと改めて感じました。 そんなきょうだいには「仲間」の存在が不可欠だと実感しています。

・今回、親の立場で参加させて頂きました。 仕事上、障がい者ファミリー、特に親御さんとは多くお話をさせて頂く機会が多くきょうだいに対する課題にも日々向き合っております。 感じるのは、このような会にも、親の立場で参加出来る、参加しても良いよ、と言うような風土が出来れば、もっと自然とご家族の中でも情報共有が出来て、きょうだいも親も障がいのご本人も幸せになるのでは無いかなと強く感じました!


              館内食堂の様子
              
            ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました!



2023年4月3日月曜日

3月11日(土)京都きょうだい会例会のご報告

 参加者:計9名(対面にて)

 性   別:男性3名、女性6名

 年代別:20代1名、40代1名、50代5名、60代1名、70代1名

 居住地:京都府7名、大阪府2名

 参加回数:初参加者3名、2回以上6名

 参加者の立場:きょうだい8名、親1名

 障がい種別:知的障がい、身体障がい、精神障がい


            普段の例会の様子(3/1毎日新聞夕刊一面に掲載されました)

3月例会は、第二土曜の11日(土)午後6時から、京都市伏見区にある喫茶みどり会議室にて、対面で行い、京都・大阪から9名の参加がありました。初参加者は、大学の先生に勧められて来たという学生さんの他、毎日新聞夕刊で紹介された記事を見て参加したという人を含め3名でした。何年振りかで来られた方もおられました。初参加者を囲んで、きょうだいの揺れ動く気持ちや、介護を重ねて来た経験談、具体的な課題の解決への道筋など、広範囲にわたる話題をみんなで共有出来たひとときでした。

参加された方それぞれの振り返りがあったと思います。お一人お一人の感想やメッセージの紹介からして行きます。


~頂いた感想・メッセージから~

・今回は参加させていただきありがとうございました。福祉を学ぶ学生として、障がい者の兄弟として両方の側面から学ぶことや発見がたくさんありました。自分が当たり前と感じていたことも、それは障がい者の兄弟としての当たり前だと発見できたり、今後来るであろう、親の介護と兄弟の介護のダブルケアの不安などさまざまな内容について皆さんと交流でき良い経験となりました。また参加させていただきます。

・もっと早く参加したかったと思うほど、学びが多かったです。兄弟姉妹だけではなく、親の立場からのお話を伺えたことも良かったです。それぞれの方が違う環境の中で、それぞれの辛さやしんどさを持ちながら生きてこられたのがよくわかりました。また次回もよろしくお願いします。

・先日はじめて京都きょうだい会に参加させていただきました.私の妹は統合失調症を患っています.今はA型事業所で働いていますが,親亡き後のことを考えると不安になります.私はこれまで,妹から解放されたい,でも家族を助けたいという気持ちに引き裂かれてきました.妹や親には言えない本当の気持ちを吐き出すことができるきょうだい会の存在は本当に貴重だと思います。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

・ずっと気になっていたものの、コロナ禍になって重症度リスクが高いためなかなか参加できずにいました。1度ハイブリッド開催でオンライン参加させていただきましたが、やはりリアルでお会いしてお話を伺う方がいいですね。数年ぶりに思い切って参加してよかったで
す。

・今回は親と同胞の高齢化や距離の取り方等に、差し迫って困りごとを抱えておられる人が多く、それに対して福祉の専門家からの的確な情報提供など、有意義な話し合いが出来たのではないかと思います。私はすでにきょうだい亡き後ですが、皆さんの話を聴きながら共感したり、きょうだいだった自分と重ねてみたり、自分の思いを話すことで気持ちの整理をさせていただいています。いつもありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

・やはり「きょうだい」は、各種の支援があることにたどり着いてない方が多いように思う。そういう意味で、きょうだい会が情報源となるところであり続けても良いように思う。


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去る3/1の毎日新聞夕刊1面に、きょうだいが抱えている問題が大きく取り上げられました。去年11月に取材を受けた私達の会の様子も詳しく紹介されていて、その記事を見て参加したという方もおられました。やはり、マスコミの影響は大きいですね。
「『きょうだい児』という言葉やきょうだいの会があるということを今まで知らなかった」という人のなんと多い事でしょうか・・・。今なお多くのきょうだいが、一人で抱え込み、考え込んでいる状況が目に浮かびます。

今回の例会で話された内容は、「差し迫って困りごとを抱えている事柄」と「誰にも言えないきょうだいの本当の気持ち」に大きく分かれました。
「困りごとの中身」では、「重なる家族介護の負担を一人で引き受け孤独だったこと」、「止まない家族の浪費癖への対処の方法」、「障がい者本人の自立の見通しが見えない」など、「障がい者家族の混乱の様子」が語られましたが、支援職に就いている参加者が、「計画相談や金銭管理・生活の場所・住居確保・成年後見など利用できる支援制度と実際」という観点で整理して頂くことになり、充実したやりとりとなりました。「相談支援の大切さ」に改めて気づかされ、私達の会も地道ながらその一翼を果たして行かねばと思いました。
「きょうだいの本当の気持ち」では、「役割に答えようとして自分自身の人生を生きられなかった息苦しさ」や「障がいのあるきょうだいを大事にしたい気持ちと離れたい気持ちに引き裂かれている自分の心の整理が課題」という内容の発言がありました。これらのことはきょうだい特有の心理的な悩みであり、今後、さらに深めて行きたいテーマだと思いました。

毎回ありがたいことに、2~3人の新しい参加者が必ずと言っていいほどおられます。新しい参加者を囲んで話し合ううち、常連の私達も気づかされることが多々あります。まだ出会えていない参加者とともに、きょうだい支援のことを深めて行きたいものです。

次回例会は5月13日(土)になります。





2023年2月5日日曜日

1月14日(土)京都きょうだい会例会のご報告

 参加者:計8名(対面にて)

 性 別:男性5名、女性3名

 年代別:30代2名、40代1名、50代3名、60代1名、70代1名

 居住地:京都府5名、大阪府2名、滋賀県1名

 参加回数:初参加者2名、2回以上6名

 参加者の立場:きょうだい7名、親1名

 障がい種別:知的障がい、身体障がい、精神障がい



いつものように、喫茶みどりにて「対面」で行い、京都・大阪・滋賀から8名が参加されました。初参加者は2名で、どちらもきょうだいに精神疾患のある方がおられる人たちでした。常連さんの中に、精神障がいのきょうだいの方もおられることもあって、話題はふくらみ、深められ、盛り上がりました。
まだ、話し足りない人もいましたが、コロナの感染状況などを考え、残念ながら2次会は中止にしました。

参加された方それぞれの振り返りがあったと思います。感想やメッセージが届いていますので、まずはそこから紹介して行きましょう。

~頂いた感想・メッセージから~

・なかなかきょうだい同士が繋がる場がない中、こうして京都で長い間会を続けてくださっていることがありがたいなと感じました。やはりきょうだいの問題は同じ状況の人でなければなかなか分からないことですので・・・。皆さんいろいろな状況でこれまで頑張ってこられたこと、大変だったことなどお聞きする中で、自分の状況も客観的に見ることができて救いになりました。皆さん静かに話を聞いてくださり、また、暗くなりすぎない雰囲気で話すことができたのが良かったです。この貴重な会をこれからも続けて頂ければありがたいなと思います。これからも機会があればぜひ参加させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

・今回の例会では、きょうだい会に出会ってからも封印していた心のモヤモヤをようやく話すことが出来ました。当事者や親のことで悩んでおられる方の前で、人格形成の過程で幼少期から抱いてきた思いを話すのは勇気がいりましたし、こみあげる思いがあり、恥ずかしながら涙ぐんでしまったのですが、皆さんが傾聴、共感をしてくださったことが気持ちよく、話してよかったと思いました。状況や立場は違えど、同じきょうだいという共通点だけで分かり合えること、新たな気づきを得られることなど例会ではいつも様々な発見があります。深刻な雰囲気になりすぎないところもいいですね。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

・毎回、新しく参加される方がおられ、色々な状況をお伺いし、今までの苦労が想像に難くありません。しかし、きょうだい会に参加しておくことで、その時に必要な情報を得ることができるような気がしています。今後も参加させて頂きます。


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初参加者の皆さん達の障がいのあるごきょうだいは、いずれも就労されていたり、社会参加の場を持っておられる様子でしたが、制度につながっていない、あるいはつながっていても不十分な現状を心配されていました。
常連さん達の傾聴の姿勢、飾り気の無い率直な体験談のやりとりの中で、共感が深まって行きました。
障がい種別を超えた共通体験も多く、きょうだいとしての葛藤、具体的な制度情報の提供、アドバイス等が出されました。
「今、制度につながっていなくても、人とつながれていることをもっと評価してよいのではないか」
「これまで積み上げて来た社会経験を大事に思うことが重要だ」
「支援という言葉を家族が知っているだけでも大きな前進だ」
「きょうだい自身も自分を大事にする視点を忘れてはいけない。実家と別居していることは自然なことで、罪悪感を持たなくてもいい」
・・・など、障がいのあるきょうだいや親へのまなざし、きょうだい自身のスタンス、今後の見通しにつながる意見が交わされました。

ともすれば、私達は障がいのあるきょうだいや家族の未来像が見えないことに焦り、心配しがちですが、他のきょうだいの体験談を聴くことで、軌道修正が出来たり、安心感を持つことが出来る・・・。
例会の中での何気ない情報交換の意義は大きいと思います。
例会の進行についても、「暗くなり過ぎない雰囲気で話すことが出来て良かった」との感想を頂き、とても嬉しく思いました。

次回例会は3月11日(木)になります。楽しみにしております。


2022年11月29日火曜日

11月12日(土)京都きょうだい会例会のご報告

 参加者:計9名(対面にて)

 性   別:男性5名、女性4名

 年代別:20代2名、30代1名、40代2名、50代2名、60代1名、70代1名

 居住地:京都府6名、大阪府2名、福井県1名

 参加回数:初参加者2名、2回以上7名

 参加者の立場:きょうだい7名、親1名、関心のある人1名

 障がい種別:知的障がい、身体障がい、精神障がい


いつものように喫茶みどりで「対面」で行い、京都・大阪・福井(!)から9名が参加されました。7月初参加の学生さんが大学の仲間を連れて来て下さった他、福井から新聞記者でもあるきょうだいさんの初参加もあり、広がりのあるきょうだいの話しが出来ました。
終了後も立ち去りがたく、久しぶりに開いた2次会にも、過半数を超える参加がありました。

参加された方それぞれの振り返りがあったと思います。感想やメッセージが届いていますので、まずはそこから紹介して行くことにします。


~頂いた感想・メッセージから~

・幅広い年代の方が参加しておられ、和やかで温かな雰囲気の中、経験や感じたことな
 どをお話されているのが印象的でした。参加者の方の「きょうだい会で自分の思いを
 話して、この年でようやく肩の荷が降りた」との言葉や、若い学生さんが「大学で新
 しくきょうだい会を立ち上げたい」とおっしゃっている姿を見て、悩みを話したり、
 共感したりする場というのはとても大事なんだなと改めて思いました。こうした場を
 約40年つないでこられた糸井さんと梅田さんのご努力に頭が下がります。
・同志社大学内に「きょうだい支援」を行うグループができると聞き、頑張って頂きた 
 いと心から願っています。しかし、立ち上げよりも、継続がとても難しいように思い
 ます。もし、継続が難しくなった時には、京都きょうだい会を居場所として活動され
 ても良いのではないかと思います。
・例会の話題にのぼった学生きょうだい会が翌日開かれ、無事第一回を終えることが
 できました。昨日の例会で、様々なアドバイスをいただくことができたおかげで、き
 ょうだい会の内容面だけでなく、今後どう進めていくのかということにも視点がいく
 ようになりました。

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上記の他にも次のような思いも語られていました。

・子どもの頃から社会生活が苦手だったこと、それを周囲に分かってもらえなかった苦
 しさの背景が、他のきょうだいの人の話を聴くなかで見えるようになり、肩の荷がお
 りた。自分のしたい事がまだまだ見えないが、自分を解放したいという思いがある。
・ヤングケアラーの時期はあったが、それほど深刻な経験をしたわけでは無い。施設に
 入所後、弟の自立のことをいろいろ考えた。きょうだいにも悩みが多い事を知り、病
 気で弟を亡くした後も、きょうだい会を続けることが自分の役割かなと思っている。
・家族会にもいろいろあるが、この会では「きょうだい」の思いを率直に出せる。
・例会に参加して以後、この数カ月で心の中に変化が生まれたという自覚がある。
・今までピンと来なかったが、きょうだいという言葉を知り、自分の生きづらさが少し
 見えて来た。
・親の立場で参加している。きょうだいへの理解が間違わないか、戒めの為に参加
 している。
・家族の立場ではないが、目に見えない悩みというものがあることに気づいた。

   などなど

今回の例会の特徴は、「障がい者本人のケアでの悩み」ではなく、「自分自身を見つめること」が話題の中心となりました。
「障がい者に対する深刻なケアを経験して来た訳でなくても、家族が障がい者を中心に回り、自分の存在が二の次にされたり、障がい者の役に立つ進路をいつの間にか期待され、自分が何をすればいいのかを見つけられなかった。そして誰にも理解されずに言葉にも出きないでいた」自分を見つめる発言が続きました。
そして
「自分の足元で学生きょうだい会を作りたいと強く思うようになった」という変化する自分についての言葉も聴くことが出来ました。
この「きょうだい会作り」についても、参加者からいろいろな提案やアドバイスが出され、「きょうだいへの支援とは何か」について掘り下げることが出来た気がしています。


毎回、新しい参加者を交えての例会となるので、話題の中心はその回ごとに違って来ます。まさに「ぶっつけ本番」ですが、常連の参加者の共感の言葉やアドバイスが出されることにより、内容が深められて行きます。
きょうだい会は、参加者みんなの力で作りあげられて行くものだと改めて思います。

次回例会は、1月14日(土)午後6時から9時 喫茶みどり にて行う予定です。
コロナ感染も気になるところで、オンラインもあり得ますが、出来れば対面でやりたいと思っています。例年ですと、1月は新年会を開いていますが、コロナの感染状況が拡大に向かっていますので、喫茶みどりでの例会を準備しています。
日が近づいたら、念の為、直近のホームページでご確認下さい。