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2017年3月25日土曜日

3月20日(月・祝)しろくま会カフェ(20~30歳代のきょうだい会)の報告

参加者の構成(計9名)
性別:男性3名、女性6
年代:205名(うち学生3名)、304
居住:京都4名、大阪2名、兵庫1名、滋賀1名、石川1
参加回数:初めて4名、2回以上5


今回は、しろくま会ではおなじみの「エクスクラメーション・フーズ」さんを利用させていただきました。



4名と5名の2グループに分かれてのフリートーク。
1時間毎に2回席替えしたので(計3時間)、全員とお話いただけたかなと思います^^


こんな話題が挙がっていました↓

・職場でのカミングアウト
・きょうだい数による経験の違い
2人きょうだいと4人きょうだいの参加者がおられました)
・実家を離れて、1人暮らしをするべきかどうか
・親との関係
・障害のある兄弟姉妹を受け入れた時期
・障害のある兄弟姉妹のキャラクター
・障害のある兄弟姉妹のストレス解消法
・(雑談で)学校の話、仕事の話、野球の話、など。

野球の話に関連して、関東の方で野球好きのきょうだいたちが集まって野球観戦しているグループもありますが、関西でもそういうゆる~い集まりがあってもいいかもしれないね、という話にもなりました。


2次会は、近くの居酒屋さんで開催。
8名の方が参加されました。


以下、参加者の方に書いて頂いた感想です。
                                                            
・きょうだい以外の話もできて楽しかったです。
・実家を出て、一人暮らしをしていますが、たまに実家の両親が出掛ける時に「妹とのお留守番」のために、実家に帰るようなことがあって、それを理由に友だちとの予定をことわるなど、なかなか事情を伝えるのはむずかしい、という話、共感してもらえる人がいて、どこも似てるのかなーと思いました。

思ったより皆の悩みなどがよくかぶるので驚きました。
話を聞いてて、きょうだい会の皆さんはきょうだいであっても割とそれぞれ自分の人生をしっかりと進まれてきたのだなと思いました。
すこし安心しました。
(私は弟をそっちのけで自分のやりたいことをやってきて、薄情なのかなと思ったこともあったので。)
また来れたら良いなと思います。

はじめての参加でしたが、話しやすい雰囲気を作ってくださり、いろいろ話したり、聞いたりすることができました。
なかなか普段自分のきょうだいについて深く話したり、似た境遇の方の話を聞いたりすることがなかったので、いい機会になりました。
家を出て、離れてからのきょうだいとの付き合い方、家を出るにあたっての気持ち等具体的に聞くことができたのが自分としては良かったです。

普段話しにくいと思っていたことも、よく似た境遇の人の集まりだと思うと素直に話すことができました。
また、兄弟についてのカミングアウトのタイミング等、色々な意見を聞けたことで、今後自分はこうしたらいいかなと新たな考えを持つことも出来ました。
初参加でしたが、参加してみてよかったです!!

先週例会に参加したばかりなので、兄弟について話したいことはそんなになかったのですが、同年代の人が兄弟についていろいろ考えていることを知れて刺激になりました。

中学校に支援学級があると聞いて、最近はそう変わってきているのかと感じた。
経済的なものとか、各家庭の事情はそれぞれだろうが、一度、実家を出てみると良いとより感じた。

2回目の参加だったので、前回よりもリラックスしてお話できました。
ありがとうございました。
職場の人へのカミングアウトやきょうだいの作業所でのみつぎものなど、共感できる話題、その他関係のないことまで、明るく話せてよかったです。


★★★
次回しろくま会は、ファーストペンギンの会(東京の20~30代のきょうだい会)と共催で、4月29日(土)に愛知で開催します。
また、京都きょうだい会の例会は5月13日(土)に開催予定です。

詳細は、京都きょうだい会ホームページ「これからの予定」をご覧ください。
★★★

2017年3月14日火曜日

3月11日(土)京都きょうだい会例会の報告

参加者の構成(計9名)
性別:男性4名、女性5
年代:201名(学生1名)、302名、404名、501名、601
居住:京都8名、滋賀1
参加回数:初めて1名、2回以上8




※書き手は定例会には参加できておらず、2次会で聞いた話を元にまとめています。
内容の偏りやニュアンスの違い等がありましたらすみません。


今回は、常連さんも、初参加の方も、約2年ぶりの方もおられました。
きょうだいの立場の方を中心に、親の立場の方も参加されていました。


初参加の方の「障害のある兄弟姉妹のこと、好きですか?嫌いですか?」というシンプルな質問から、話が広がりました。

障害特性が知的障害か統合失調症かによる体験の違い等も、話題に挙がりました。


あと、実家を出るかどうかの選択について。

あるきょうだいの方は、「親や障害のある兄弟姉妹のことが心配だから、いずれは実家に戻らないといけないという思いと、実家とは距離を置いて自分の生活を優先したいという思いの両方があって悩む」と話されました。

別のきょうだいの方は、「現在、実家と自宅を行き来しているが、距離が遠くてきつい。実家の家族に、自分が今住んでいる地域に引っ越してきてもらえれば楽になるかもしれないが、高齢になった親と兄弟が、住み慣れた地域から見ず知らずの土地に引っ越してきて新しい生活を築いていくことは難しいのではないかと思い、踏み込めない」といったお話をされていました。

他にも、様々な話題が挙がりました。


定例会の後、参加者4名と、会のスタッフ1名が合流し、5名で2次会へ。
日本酒片手に、明太子入り唐揚を頬張りながら、きょうだい会という場のイメージ等について話しました。

初参加の方が、「きょうだい会に参加しているということは、今は障害のある兄弟姉妹のことが嫌いでも向き合おうとされているから参加されるのだと思っていました」と話されるのを聞き、確かにそういう動機の方もおられるかもしれないな、とは思いました。

ただ、「障害者がいない家族内のきょうだい関係だと、きょうだい同士が仲良くても仲悪くても受け入れてもらえるのに、そこに“障害”が加わった途端、きょうだい同士で仲良くすることを親や社会が強要しているように感じることがある。きょうだい会は、着飾った自分ではなく、ありのままの自分を受け入れてもらえるところがいい」という人もおられるかなと思います。

きょうだい会の参加動機は、人それぞれでいいですよね。
向き合いたい、現状を変えたい、という人も、
変化は求めておらず、ありのままの自分を受け入れて欲しい、という人も、
どちらの立場も尊重できる会であればと思います。


一方で、別のきょうだいの方が、「自分は障害のある兄弟姉妹との関係は良好で、どちらかというと親との関係で悩んできた。そのため、きょうだい会に初めて参加した時は、参加者たちの“障害のある兄弟姉妹が嫌い”というオーラがつらかった」という話も出ていました。

その方が、それでもきょうだい会に継続的に参加されている理由のひとつに、2回目の参加で自分と共通点のある人と知り合うことができたから、と話されているのを聞くと、参加者どうしの巡り合わせって大切だなと改めて感じました。

参加者の構成は、運営サイドではコントロールできないので、難しい問題ですが・・・。


以下、定例会終了後に参加者の方に書いていただいた感想です。


<初めて参加された方>

初めてでしたが話を振っていただいて発言できてよかったです。
ビールも飲めて、2次会もあるようで楽しく参加できました。

※喫茶みどりでの定例会中、一部の参加者の方はビールを飲みます。
(珈琲・紅茶辺りを頼んでいる人の方が多いですが)
夜ごはんを食べることもできます。

2回以上参加されている方>

・親のストレスのはけ口にされているので、レスパイトケア・親との関わり方について話したいと思いました。
・いろんな考え方があり、皆さんのお話を聞く事によって大変勉強になりますし、モヤっとしてる心の落としどころが見つかりました。

きょうだいの好き嫌い、先天と後天での違いがあると気づいた。
親はきょうだいに、「あなたは自由に好きに生きなさい」というが、きょうだいにとって、逆にプレッシャーになる可能性もあると感じた。
このあたりの親としてのきょうだいさんとの距離感も、とても繊細でむずかしい。
親はきょうだいにも幸せになって欲しいと必ず思っている。
テーマとしてはすごく深いが、一番の理想はもっと「ふつう」に捉える社会の実現かな…。

障害の種別が異なっていても、共通する悩みや思いが結構あり、それらを聴けて、今回も気持ちが少し楽になれました。
自分のきょうだいのことをオープンに話せる場所はなかなかないので、きょうだい会には今後も参加していきたいと思います。

きょうだいを尊敬すると云う方がいらして、ちょっとホッとしました。
又、傾聴が中心の中、障害者差別について言及し、前向きな意見が出たことは、私もそう思っているので、うれしく思いました。

2年ぶりに参加しました。(1年ぶりかと思ってました)
前回と同じく、「何を話そうか…何を考えたいんだろう…」と思いながら来ましたが、来てみたら話が広がり、来てよかったなぁと今回も思いました。
この会はずっとあってほしい場です!
セミナー等の開催がされたりと、広がりがあるようで、とても嬉しいです!

なかなか定例会に参加できないので、参加できて良かったです。
ざっくばらんにお互いの状況が話ができるのがありがたいです。


★★★

次回京都きょうだい会の定例会は、5月13日(土)18時からです。
しろくま会(20~30代のきょうだい会)の集まりは、3月20日(月・祝)14時からです。
お申込みお待ちしています!
詳細は、京都きょうだい会ホームページ「これからの予定」をご覧ください。

★★★

2017年3月4日土曜日

京都きょうだい会 2016年度の活動報告

京都きょうだい会副会長の糸井さんが、全国きょうだいの会の会報誌に寄稿された2016年度の活動報告に関する文章をご紹介します。
(都合上、一部加筆しています)

3月11日(土)に今年度最後の定例会が開催されます。
皆様のご参加をお待ちしています^^


【会の進め方、少しづつ見直しています】

京都では、2ケ月に1回のペースで例会を開いています。若い世代だけで集まる「しろくま会」は不定期で開催、毎年9月には全国に呼び掛けて1泊交流会を開いています。

今年度もこのペースで取り組んで来ましたが、会の運営上、再考しなければならない点がいくつか出て来た為、定着しているメンバーでスタッフ会議を持ち、課題を共有して見直しを行いました。

見直したことのひとつは会費の徴収です。これまでは年会費3,000円を集めていたのですが、徴収は思うように行かず、また毎回参加される方ばかりではないので、1回ごとに500円を徴収することに改めました。例会については、今後につなげる為に、あいまいにしていた事務的なことをきちんとすることにしました。参加者名簿をきちんと把握し、感想文も求めることにしました。感想文はとても大切で、フリートークの場では出てこなかった思いが凝縮されており、会の進め方にもとても参考になるからです。そして進行についてですが、近年ホームページを見ての初参加の方が増えています。その分、話の中身も濃くなって来ました。自分自身の進路や結婚のこと、障がいのあるきょうだいの今後のこと、親との関係での悩みなど深刻な話題も出て来ますが、遠慮して発言を控える人も中には出てきます。聞き役でも全然かまわないのですが、なるべく多くの人の声が引き出せるように、司会者任せにせず、気がついたことは他のスタッフも進行をサポートするよう心がけました。

以上のような取り組みの他、今年度は例会とは別にテーマを設けた学習会を試みました。関心の深いテーマである遺伝に関する勉強会を8月に行い、広く関西圏からの参加者がありました。講師には、病院で遺伝相談の業務をされている先生をお迎えし、熱心な質疑応答が展開されて、きょうだい会らしい勉強会になりました。今後もこのような企画を考えて行きたいと思います。

このところ、しろくま会に参加した人が、例会にも参加して来るという流れが出て来ています。子どもきょうだい会にも何人かのスタッフが関わっており、異なる世代がつながって行くのではないかという期待が持てます。京都きょうだい会・しろくま会のチラシも2~3年使えるものに作り直しました。A4版の裏表1枚もので、若い人のセンスが生きた見栄えのするものに仕上がりました。関係機関に配っています。

今年のでてこいランドは、相模原事件の直後でもあり、全体トークの時間の持ち方をどのようにすればよいか考え込みましたが、事件の分科会といつものきょうだい体験を語る分科会に分けたことで、どちらも深い話し合いの場が持てました。

その他、各スタッフが思い思いの役割を引き受けて、会を発展させることが出来たように思います。関西圏の各きょうだい会の例会にも可能な限り出席したり、大阪きょうだい会の主催によるセミナーに協力して、交流を深めました。講師派遣も、依頼があれば可能な限り答えて行きました。ホームページの充実にも努めています。

きょうだい会を継続できるものにして行くこと、それには若い人のゆるやかな発想が欠かせません。運営のことをみんなで考え、その中で自分の役割を見つけることが、会の活性化につながるのではないかと思っています。


≪2016年度の活動≫ ※しろくま会以外

5月14日 例会(自己紹介・フリートーク)@喫茶みどり
7月 9日 例会(自己紹介・フリートーク)@喫茶みどり             
8月28日 遺伝に関する勉強会 @キャンパスプラザ京都
9月10日  例会(自己紹介・フリートーク)@喫茶みどり    
9月17~18日 一泊交流会(相模原事件を考える・フリートーク)@京都でてこいランド                     
10月10日  スタッフ会議 @喫茶みどり                      
11月12日  例会(自己紹介・フリートーク)@喫茶みどり
 1月14日  新年会 @いろはかるた
 3月11日  例会(自己紹介・フリートーク)@喫茶みどり