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2018年11月23日金曜日

11月10日(土)京都きょうだい会例会の報告


参加者の構成(計18名)

性別:男性7名、女性11

年代:206名、303名、405名、502名、602

居住:京都11名、大阪2名、滋賀1名、兵庫2名、石川1名、三重1

参加回数:初めて9名、2回以上9



今回の例会も、参加者の中には、きょうだいだけでなく、親や支援者の立場、両方の立場の方もおられました。年齢層、障害種別も幅広く、男女の数にもあまり偏りはありませんでした。

 前半は自己紹介のあと、参加者同士、聞いてみたいことから話題を共有、意見や感想を出し合いました。休憩を挟んで後半は、自然と小さなグループに分かれてそれぞれ話しました。最後に事務連絡を伝え、閉会となりました。
 以下、前半に共有した話題についてまとめました。


◆学校での体験について

・子どものころ、「好きなことを書いていい」と学級のノートにきょうだいの体験(障害のあるきょうだいとケンカしたこと等)を率直に書いたら、先生に怒られた。その後、怒られないように「いい子」を演じるようになった。クラスの障害がある子のケアを任されるようになり、負担を感じていた。学級のノートに素直に書けなかったことが辛かった。
・学校の先生に障害児・者家族としての思いを理解してもらえなかったことがあり、ショックを受けた。学校の先生のなかにも、障害児・者やその家族への理解の程度やかかわろうとするモチベーションには差があるように感じる。
(※注意:障害児教育や家族支援に関心を持ち、熱心にかかわる先生もおられます)


◆きょうだいの思いを率直に吐き出せる場?インターネット(ブログ、SNS)の使い方について

・障害のあるきょうだいに対して極めてネガティブな感情をもつこともある。その感情をインターネット上に吐き出す。インターネット上のブログやSNSは個人の経験や思いを吐露できる場所ではあるけれど、言葉が独り歩きするリスクもある…。顔を合わせて話せる場で、インターネット上で、文字で、会話で…どこで、どのように私たちの気持ちを表現するか、考える時間となりました。

 ブログ追記:きょうだいには、障害のあるきょうだいを好意的にとらえているきょうだい、好意的にとらえていないきょうだい、両価的な気持ちを持っているきょうだい。その間を揺れ動いたり、好意的にとらえていても、それが時によって前面に出ることもあれば背景化することもあり、多様な気持ちを持っていると思います。


◆こどもきょうだいの会

・新しくこどもきょうだい会を立ち上げる、準備中とのお話もありました!

  

~参加者の感想(アンケートより抜粋)~

初参加の方

同じ思いをされていた方の話をきいて学校現場の「きょうだい児」理解の必要性、「きょうだい」についてもっと社会に知ってもらう重要性について改めて感じさせてもらうことができました。

●京都きょうだい会に参加させて頂くのは初めてだったのですが、これまで参加した別の会では言えなかった思春期の頃に悩んでいた事を話すことができて嬉しかったです。ありのままの自分を受け入れて欲しかった自分の気持ちに改めて気付く事ができました。また参加してみたいです。

初めて京都きょうだい会に参加させて頂きました。「きょうだい」の立場として話すことは今までなかったので、他の「きょうだい」の方々とお話することができて新鮮でしたし、嬉しかったです。

●自分とはまた違った体験をされている方のお話が聞けてとても参考になりました。しろくま会とはまた違って、1つの話からふくらんで議論されていて、どちらにもよさがあるなと感じました。自分のお話もきいていただけて嬉しかったです。ありがとうございました。

他の方のご意見を伺い、新たに気付くことも多くありました。ありがとうございました。

●今回初めて例会に参加させていただきました。途中から参加でしたが、色々なお話をきけて勉強になりました。こどものきょうだい会があることを知って、とっても素敵なことだと思いましたし、この活動が広がってくれればと思いました。ありがとうございました。

初めての参加でした。色々な立場の方のお話が伺え、学ぶことが多かったです。また参加したいと思います。

●ありがとうございました。初参加でしたがいろいろとお話できてよかったです。

教員として働かせていただく立場になる前に、きょうだいの方々のお話を聞けて、自分の視野や考え方が広がりました。「きょうだいではないから知らない」ではなく、多様な子どもたちの個性を大切に育てるためにももっと知りたい。関わりたい。支援したいという気持ちになりました。初参加にもかかわらず、温かく受け入れていただきありがとうございました。

2回目以降の方

●久しぶりに参加したら人がたくさんいてびっくりしました。

●今回も、多様な世代の異なった障害のある「きょうだい」のお話が聴けてよかったです。今日も自分の気持ちと近い方々に出会えて、心がホッコリしました。

●子供のきょうだいの問題がありましたが、大人でも処理が難しい問題だと思います。子供に放り投げるのではなく、大人が一緒に受けとめてあげる必要があると思いました。

●今回は若い方も多く、これからのきょうだい支援の未来が開けるようで楽しみになりました。



                                   担当(に)

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語られる話題は、その時の参加メンバーによって異なります。

お時間のある時に、過去のブログもご覧頂けますと幸いです。



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京都きょうだい会・しろくま会 今後の予定



2019112() 京都きょうだい会 新年会

2019223日(土)第5回 全国手をつなぐ育成会連合会全国大会京都大会

 (関係者が講演者・シンポジストとして登壇)

201939() 京都きょうだい会 例会

201942021日(土日)全国きょうだいの会全国総会@大阪

 (関係者が地元実行委員会に参加)



詳細は、京都きょうだい会ホームページ「これからの予定」をご覧ください。

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2018年11月17日土曜日

11月10日(土)しろくま会(20~30代のきょうだい会)カフェの報告

参加者の構成(計10名)
性別:男性1名、女性9
年代:206名(うち学生4名)、303名、401
居住:京都6名、兵庫・滋賀・三重・石川各1
参加回数:初めて4名、2回以上6


今回は、TOILO×TANITA CAFE(トイロ×タニタ カフェ)京都店を利用させて頂きました。



1つのテーブルに5名、2つのテーブルに分かれました。
1時間毎に2回席替えし、計3時間ほど、お話ししました。

最初は、大学4回生4名+運営1名と、お姉様方のグループに分かれました。
大学生のバックグラウンドが福祉・教育・心理・社会学とばらばらだったのですが、それぞれ「きょうだい」をテーマとした卒論に取り組んでおられました。
着目する時期(小学生、中学・高校生、進路選択の時期etc.)、その切り口も様々で、興味深く聴かせて頂きました。

おひとりは、以下の記事の学生さんです。

小学校の先生ができる「きょうだい支援」とは?


席替えを行うと、出てくる話題も変わっていきます。

両親が障害のある子どもに対して注ぐ愛情やその行動について、自分(きょうだい)にも同じ振る舞いをするように求めてきたが、それが自分に対してなされることはなかった、自分も同じ子どものはずなのに・・・という思いを、具体的なエピソードを交えて語って下さった方もおられました。

結婚式の準備や当日の段取りの中で苦労した話などについて、既婚者どうしで盛り上がりました。「障害者家族」と「結婚式」が結びつくと、その場を過度に感動的な流れに持っていかれそうになる場合もあり、とても面倒くさかったのですよね・・・。両親への手紙で苦労された方もおられました。

「褒められることが苦手」と話すきょうだいもいる一方で、「積極的に褒められたい」と話すきょうだいもいました。

同じテーブル内に、障害のある兄弟姉妹だけが嫌いな方、親だけが嫌いな方、両方とも嫌いな方がおられた場面がありました。
それぞれのお話をお聞きすると、そりゃそうなるよね、というエピソードが背景にあります。

「家族が嫌い」って、公にはまだまだ話しづらいこと。
他の場では少し共有しにくい話題を、きょうだい会では共有できるような場づくりを行うことも、会の役割のひとつだなと改めて感じました。
(「家族が好き」という気持ちを共有することを否定しているものではありません。)


以下、参加者の方に書いて頂いた感想です。


【初めて参加された方】

●結婚の話など、自分より年上の方のお話は、自分がこれから経験したり悩んだりすることなのかなぁと思ってとても参考になりました。

●初めての参加でしたが、自分と同じ「きょうだい」の立場の方々とたくさんお話させて頂けて、すごく楽しかったですし、今まで「きょうだい」の方々とお話したこともなかったので嬉しかったです。
今日お話しさせて頂いている中で、何かをするにしても自身のきょうだいの存在がチラついてしまうというお話しが私自身も非常に共感できましたし、印象に残りました。

●自分の居場所を見つけた気持ちになりました。
自分は「きょうだい」でいいんだ。と思えました。
同じ境遇、同じ思いをまさか、人の言葉から聞くともこの歳まで思いもよりませんでした。
また参加させていただきたいと思います。
ありがとうございました。

●私は、きょうだい当事者ではなく、正直私がお話をきかせていただくことが、きょうだいの皆さんを嫌な気持ちにさせてしまうのではという気持ちがありました。
しかし、参加させていただき、"こういうふうに接して欲しかった""こんな気持ちがあった"というお話をきき、当事者ではない自分だからこそできることや、変えられるものがあるのではないかと感じました。
教師としてできることや、1人の社会人としてできることを改めて考えました。
たくさんお話が聞けて楽しかったです。


【参加回数が2回目以降の方】

2回目の参加でしたが、前回とはまったく異なったお話を聞け、大変勉強になりました。
次回以降も是非参加させていただきたいです。

●学生の方が多かったので、きょうだいについて学生のうちから勉強、行動している方がいるんだと頼もしく感じました。自分もできることを考えて何かできるといいなと思います。

●やはり、共感することが多かったし、安心感があります。
同じ仲間!って感じです。
涙が出るくらい同じ気持ちを持ってる人がいるんだと知って嬉しかったです。
自分も、きょうだい児さんを影ながら支えられるよう努力します!
(みなさんとは形が違うと思いますが…)
またおしゃべりさせてくださーい!!

●久々に参加させていただきました。
自分と同じ環境の方がおられたと言う事がプラスになりました。
自分の話に共感いただけたと言う事は、とても嬉しく思いました。
もっと「きょうだい」の事を知ってもらいたいです。
また参加させていただきたいと思います。

●思いを言葉にできる場所の大事さを改めて実感しました。
またやりたいです。
みなさんの話をきいて、はげまされます。
ありがとうございました。

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語られる話題は、その時の参加メンバーによって異なります。
お時間のある時に、過去のブログもご覧頂けますと幸いです。



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京都きょうだい会・しろくま会 今後の予定

2019112() 京都きょうだい会 新年会
2019223日(土)第5回 全国手をつなぐ育成会連合会全国大会京都大会
 (関係者が講演者・シンポジストとして登壇)
201939() 京都きょうだい会 例会
201942021日(土日)全国きょうだいの会全国総会@大阪
 (関係者が地元実行委員会に参加)

詳細は、京都きょうだい会ホームページ「これからの予定」をご覧ください。
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