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2023年2月5日日曜日

1月14日(土)京都きょうだい会例会のご報告

 参加者:計8名(対面にて)

 性 別:男性5名、女性3名

 年代別:30代2名、40代1名、50代3名、60代1名、70代1名

 居住地:京都府5名、大阪府2名、滋賀県1名

 参加回数:初参加者2名、2回以上6名

 参加者の立場:きょうだい7名、親1名

 障がい種別:知的障がい、身体障がい、精神障がい



いつものように、喫茶みどりにて「対面」で行い、京都・大阪・滋賀から8名が参加されました。初参加者は2名で、どちらもきょうだいに精神疾患のある方がおられる人たちでした。常連さんの中に、精神障がいのきょうだいの方もおられることもあって、話題はふくらみ、深められ、盛り上がりました。
まだ、話し足りない人もいましたが、コロナの感染状況などを考え、残念ながら2次会は中止にしました。

参加された方それぞれの振り返りがあったと思います。感想やメッセージが届いていますので、まずはそこから紹介して行きましょう。

~頂いた感想・メッセージから~

・なかなかきょうだい同士が繋がる場がない中、こうして京都で長い間会を続けてくださっていることがありがたいなと感じました。やはりきょうだいの問題は同じ状況の人でなければなかなか分からないことですので・・・。皆さんいろいろな状況でこれまで頑張ってこられたこと、大変だったことなどお聞きする中で、自分の状況も客観的に見ることができて救いになりました。皆さん静かに話を聞いてくださり、また、暗くなりすぎない雰囲気で話すことができたのが良かったです。この貴重な会をこれからも続けて頂ければありがたいなと思います。これからも機会があればぜひ参加させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

・今回の例会では、きょうだい会に出会ってからも封印していた心のモヤモヤをようやく話すことが出来ました。当事者や親のことで悩んでおられる方の前で、人格形成の過程で幼少期から抱いてきた思いを話すのは勇気がいりましたし、こみあげる思いがあり、恥ずかしながら涙ぐんでしまったのですが、皆さんが傾聴、共感をしてくださったことが気持ちよく、話してよかったと思いました。状況や立場は違えど、同じきょうだいという共通点だけで分かり合えること、新たな気づきを得られることなど例会ではいつも様々な発見があります。深刻な雰囲気になりすぎないところもいいですね。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

・毎回、新しく参加される方がおられ、色々な状況をお伺いし、今までの苦労が想像に難くありません。しかし、きょうだい会に参加しておくことで、その時に必要な情報を得ることができるような気がしています。今後も参加させて頂きます。


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初参加者の皆さん達の障がいのあるごきょうだいは、いずれも就労されていたり、社会参加の場を持っておられる様子でしたが、制度につながっていない、あるいはつながっていても不十分な現状を心配されていました。
常連さん達の傾聴の姿勢、飾り気の無い率直な体験談のやりとりの中で、共感が深まって行きました。
障がい種別を超えた共通体験も多く、きょうだいとしての葛藤、具体的な制度情報の提供、アドバイス等が出されました。
「今、制度につながっていなくても、人とつながれていることをもっと評価してよいのではないか」
「これまで積み上げて来た社会経験を大事に思うことが重要だ」
「支援という言葉を家族が知っているだけでも大きな前進だ」
「きょうだい自身も自分を大事にする視点を忘れてはいけない。実家と別居していることは自然なことで、罪悪感を持たなくてもいい」
・・・など、障がいのあるきょうだいや親へのまなざし、きょうだい自身のスタンス、今後の見通しにつながる意見が交わされました。

ともすれば、私達は障がいのあるきょうだいや家族の未来像が見えないことに焦り、心配しがちですが、他のきょうだいの体験談を聴くことで、軌道修正が出来たり、安心感を持つことが出来る・・・。
例会の中での何気ない情報交換の意義は大きいと思います。
例会の進行についても、「暗くなり過ぎない雰囲気で話すことが出来て良かった」との感想を頂き、とても嬉しく思いました。

次回例会は3月11日(木)になります。楽しみにしております。