参加者 計13名(オンラインにて)
性別:男性7名、女性6名
年代: 20代2名、30代1名、40代4名、50代2名、60代2名、70代2名 居住地:京都8名、大阪2名、兵庫1名 、神奈川1 名、北海道1名
参加回数: 初めての方2名、2回以上11名
参加者の立場:きょうだい11名、親2名
家族の障がい種別:知的障害・精神障害・発達障害・身体障害の家族の方達でした。
9月例会もオンラインで
実施しました
引き続きコロナの感染が心配される為、9月例会もオンラインで実施しました。
京都、大阪、兵庫、神奈川、北海道から13名(内初参加2名)の参加を得て、無事終了しました。
いつもの例会と同じく、テーマは決めず、自己紹介から始まり、年齢層ごとのきょうだい特有の経験や思い、近況などを語り合い、参考となる情報が得られたり、いくつもの共感が生まれました。
特に今回は参加者の提案もあり、後半短時間ではありましたが、グループ分け(2組)でのディスカッションを試みました。時間が短くて物足りなさは残りましたが、少人数でじっくり語り合うことが出来て良かったと思います。
最後の時間には、卒業論文の協力依頼や、親なき後の経験をまとめた新著の紹介、結婚をテーマにした映画の案内、医学会で障害者家族をテーマにした講師活動をする・・・などのインフォーメーションをして頂きました。
参加者からの感想やメッセージが寄せられていますので、ご覧ください。
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~参加者の感想(アンケートより抜粋)から~
●毎回、初参加の方がおられ、「つながる」ということを実感しています。
誰かに話そうと思っても、話すタイミングがないことが多いため、誰にも話せなかっ
たり、誰にも話さなかったことを話せる場ということの重要性を感じます。
●最後の出てこいランド参加以来、3年ぶりに参加しました。 5歳年下の弟(知的障がい者)のさまざまな問題について一人で抱え込み、悩み、孤立し
がちな現状でした。久しぶりに皆さんのお話を聞け、共感したり、理解を深めたり、安
心感と言うか、連帯感と言うか、そして自分だけが悩んでいるのではないという広い視
野に、また立つことが出来ました。特に「悲しいのに涙が出ない。弟の事を中心に考え
てきた。(生きてきた。)」とのお話は、私も同様でした。グループミーティングで『き
ょうだいが、本人らしく生きれる所探し』との課題が語られ、私も今一番のテーマで
す。今後、語り合える機会があると、幸いです。また、参加させていただきたいと思い
ます。
●同じ年代の方で、重い障害のあるきょうだいを持っておられる方の発言を聴くことが出来、共感しました。「自分は親の代りなのか?と自問を続けて来たが、この年齢になり、ようやく自分は親ではないのだと分かった。」というお話しにうなづくばかりでした。私も若い頃から、2人の重度の妹の父親代りの立場に立たされて来ましたが、「自分は親ではないのだ」という境地に至るには、40年を超える時間が必要でした。同じような思いを抱いて来た人の発言を聴いたことで、「自分を追い詰めなくても良いのだ」という気持ちが改めて湧いて来ました。
●今回の例会は最後に2グループに分けて話すことで、他者優先になりがちなきょうだい、特にきょうだい会に出会って間もない方の本音を聴くことが出来たのが特に良かったと思います。大勢の前では話しにくいという言葉に共感するとともに、初参加の方が話しやすい様に配慮する方の姿を見て、私も傾聴の姿勢を大切にしたいと改めて思いました。
また、皆さんそれぞれに悩みながらも、自分に合った解決策を調べておられ、その中で自分で気づくプロセスが大切なので、参加者へのアドバイスは控えめにした方が良いとも思いました。
私もきょうだい会に出会ったばかりの頃、人のアドバイスがうちには当てはまらず、モヤモヤしていたところ、京都の例会で吐き出して、皆さんに温かく受け止めて貰えた事がとても気持ち良かったのを覚えています。その節はありがとうございました。おかげ様で私は今、楽しく生きています。皆さんが参加して良かったと思えるきょうだい会を続けていくために、私も微力ながらお手伝いさせていただければ嬉しいです。これからもどうぞ宜しくお願いします。
●これから新しい人生を始められる希望に満ちた方や、コロナ禍できょうだいと過ごす時間が長くなったために感じた辛い気持ちを吐露してくださった方が印象に残っています。
一方的に話を聞くのではなく、参加者同士の会話のやり取りがもっと出来ればいいなぁと思いました。小グループでのやり取りが盛り上がりかけたところで終わってしまったのが残念でした。
●オンラインのきょうだい会も3回目の参加となり、今回はグループ分けでの話し合いもありとても良かったです。親の立場と障害者支援の専門家という立場でいつも参加させて頂いてます。最近感じることは、きょうだいと親の関係性が良好なご家族は、ご家族間での情報共有がとても円滑になされており、風通しの良い状況が自然と出来ていると思います。ナチュラルに話せる関係作りが大切ですね。
●初参加2名を含み13名も参加して頂き、「対面」で出来なかった「消化不良」な面が
あるというのが正直な所ですが、一方でこの状況の中、遠距離な方を含め「オンライン」だから参加出来るというメリットもあるのも確かです。特に、短時間ながら、グループ(2組)に別れてディスカッション出来た事が印象的でした。これは「オンライン」にのみでなく、「対面」でも活かせるとも思いましたので、今後も検討していきたいと思います。
片方で、「オンライン」ではそれぞれの「顔(表情他)」が良く見えないという事も、2回の「オンライン例会」で難しさも感じました。 今後、コロナウイルス感染が収まり、普通に「対面例会」が出来るような状況になっても、別途「オンライン例会」もやれたらいいなと終ってから思いました。
●思いつくままの感想です。
1.市内の福祉居住場の地域住民による反対で挫折した話初めて知り、知っていれ
ば説明会に参加したく思いました。その後ネットで調べ また一つ勉強になり
ました。
2.複数の方がGHつくりに興味を持っておられることに驚きました。私も故郷へ戻
ってきた動機の一つで、突っ込んで検討してきました。変形サテライトホーム
はより現実的かなと最近は思っていますが・・・。
3.司会者が少しその都度しゃべりすぎでは?と思いました。私もZoomも含めて多
彩な司会をしてきましたが、各参加者ができるだけ話せる機会をつくることが
第一です。途中でのグループ分けは賛成です。最後に全体に一言司会者?が報
告するとして。途中から遅れてくる人は前もって考慮に入れ時間配分を決めて
おくことはせざるを得ないと思います。質問者はアイディアを伴った建設的コ
メントが大切です。
4.グループ分けの後 最初の予定時間をオーバーしても話す時間をつくって頂い
たことは大変良かったです。ホストの負担がありますが。
5.時間を節約するには、可能な人には前もって話すキーワードを聞きそれを参加
者に知らせておく手があります。但し了解する人だけですが。
●9月例会で紹介した、「ふたり~あなたという光~」という映画ですが、9月19日
(日)、9月25日(土)にオンライン配信するようなので、ぜひHPからお申し込み下さ
い。(9月25日以後は未定です)。統合失調症で精神障害のある妹のいる姉が主人公
で、障害のある妹がいることを知らない彼氏からプロポーズされてプロポーズを受け
入れるまでの苦悩を、妹や彼氏、両家家族の心情、過去の思い出を交えて描いていま
す。制作、総指揮の三間瞳さんが精神障害者の姉で、きょうだいあるあるも描いてい
ます。
きょうだいの結婚問題は精神障害、知的障害関係ないと思いますので、是非ご覧下さ
い。
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これらの感想の他にも以下のような声が出ていました。
●弟の介護の中心になっていた母が倒れ、遠方にいた自分が八方手を尽くして入所施設
の利用にたどり着いた。事態は乗り切れたが、うまく施設つながらなかったらどう
なっていただろうとも思う。
●中高年期を迎えた母と弟が遠距離にいる。本人が幸せを感じていることをきょうだい
として分かれば安心出来るのだが、そこ迄なかなか至らず、悩んでいる。
等々、きょうだいの経験や思いを言葉にすることで、障害者や家族の立たされている問題が少しづつ見えて来るように思います。
今回、要望に基づいてグループ分けの時間を設けたところ、話しやすかったという声を多くの方から頂きました。多くの課題を持ったきょうだいが少しでも語りやすいように、今後も参加者みんなで工夫して行ければと思います。
コロナの感染状況を見ながら、例会を対面にするかオンラインにするかについても、柔軟に考えて行く予定です。
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語られる話題は、その時の参加メンバーによって異なります。 お時間のある時に、過去のブログもご覧いただけますと幸いです。
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京都きょうだい会 今後の予定
2021年11月13日(土) 例会 喫茶みどりにて 午後6時~9時
今のところ、「喫茶みどり」で対面での例会を予定してますが、直前の状況を見てからの判断となります。
詳細は、京都きょうだい会ホームページ「これからの予定」をご確認ください。