京都きょうだい会ホームページに移動

2021年11月29日月曜日

11月13日(土)京都きょうだい会例会のご報告

参加者 計13名(対面にて)

性別:男性9名、女性4
年代: 201名、302名、402名、504名、602名、702名                             居住地:京都7名、大阪3名、兵庫1 、滋賀1名、北海道1
参加回数: 初めての方3名、2回以上10
参加者の立場:きょうだい11名、親2
家族の障がい種別:知的障害・精神障害・発達障害・身体障害の家族の方達でした。


コロナの感染が少し落ち着いて来た為、今回は久しぶりに喫茶みどりの会議室で実施しました。
京都、
大阪、兵庫、滋賀、北海道から13の参加を得て、無事終了しました。
今回は、初参加の方が50代の女性1名、20代の男女2名おられました。いつもの例会と同じく、テーマは決めず、自己紹介から始まり、初参加の方のお話しに耳を傾けることを中心に、進行して行きました。

「介護中心の生活で、振り返ると自分がからっぽであることに気づいた」「映画『僕とオトウト』を見て、今まで弟に向き合って来なかった自分に気づいた」「遺伝カウンセラーを目指しており、家族支援のことを学んで行きたい」など、初参加者の経験や思い、これから目指していることを傾聴しながら、話題がふくらみ、他の参加者から、共感の言葉や助言、参考となる情報、きょうだい会の歩みのエピソードなどが出されました。各自が抱えている障害や家族の状況は多様ですが、きょうだいの思いには驚くほどの共通性があるものです。この間、オンライン例会が続きましたが、やはり対面ならではの温かい空気が伝わり、共感する拍手の場面も一度ならず見られ、手ごたえを感じました。                         

最後の時間には、修士論文協力依頼のインフォーメーション、参加者の山下さんから自著の「ぼくは、どこで暮らしたらいいんや」(ぶどう社 2,000円+税)の紹介もありました。

終了後、久々の二次会が持たれ、半数以上が参加されました。

*「ぼくは、どこで暮らしたらいいんや」について                    この本には、知的障がいのある弟さんの居住場探しで苦労された体験や本人の意志決定支援の大切さ、公的支援の現実ときょうだいの役割についての考察、今後の羅針盤等が盛り込まれています。お問合せは山下さんの携帯 080-4040-2534まで。

 


参加者からの感想やメッセージが寄せられていますので、ご覧ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ~参加者の感想(アンケートより抜粋)から~

「なんたって、対面!」                                3月例会以来の久々の「対面」なリアルな例会でした。1年前も何回か「対面」で実施しましたが、やはり、その当時は「コロナ感染」の進行中ということで、参加者も少なかったのですが、今年2回の「オンライン例会」を経て、待ちかねた「対面例会」という事もあり、堰を切ったように、13名もの参加となりました。「オンライン」も便利なのですが、やっぱり、お互いの顔の表情や体温までわかる「対面」の良さを実感しました。「コロナ」以前は当たり前だと、思ってた事が出来る状況になり、ようやく少しずつ、かっての状況に戻りつつある事に「感謝」です。そういった対面の環境の中、初参加の方3名を中心に中身の濃い例会になったと思います。

☆初参加の緊張から、自己紹介さえままならない状態でしたが、メンバーの方々が優しく温かく迎え入れて下さり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。メンバーの年齢や職業、ご経験や参加目的はさまざまですが、共通して見識が深く、また的確で血の通ったアドバイスをいただきました。面倒な説明をしなくても、すぐに状況を理解してもらえたことが、とても幸せな経験でした。皆様の胸中をお聞きして、迷い苦しむのは自分だけではないと改めて感じ、想像以上の勇気を貰いました。また自分の未消化の感情や葛藤を、少し認めることもできました。皆様の前でまとまらない話をしましたが、思考停止している自分を客観視できました。時代背景や環境が変わり、価値観や選択肢が大きく変化していることを目の当たりにして、自分なりに少しずつでも変わることが大切だと感じています。きょうだいも自分の人生を大切にする、当たり前のことが、この先もっと当たり前になるように、今からでも人生を大切に生きたいと思います。本当にありがとうございました。

映画「僕とオトウト」を見て自分以外にも兄弟に障がいを持った人が居るんだなと思った矢先、自分のような存在が"きょうだい"という言葉によってカテゴライズされていて、しかも他にも同じ境遇の方が多くいらっしゃるということを知り驚愕しました。しかしそれは自分がきょうだいであることを周囲に隠し、障がい者福祉に関わる情報を遮断してきたことの裏返しになります。そして京都きょうだい会の存在を知り、交流の中で知識を得るべく、21/11/14の例会に参加させていただきました。きょうだい支援活動を長年続けられた先輩方との対話は、個人的な実体験から社会的な福祉の在り方にまで議論が広がり、障がいを持つ身内とのかかわり方も多種多様であることを学びました。また新規で参加したメンバーとの対話では、ヤングケアラーとしての悩みが共感されるという出来事に感動しました。この例会を通して、悩みや情報を同じ境遇の方と共有することでとても心が軽くなりました。自分のように一人で抱えてしまうきょうだいがいるならば、ぜひ一度きょうだい会に参加してみることをお勧めしたいです。

京都きょうだい会に参加させていただき、大学院生の参加者が数名いたり、今にも張り裂けそうな状態で初参加されている方がおられたりと、本当に多様なきょうだいの居場所になっていると実感しました!きょうだいという共通項があることによって心理的安全性も担保された環境で会話できるので、一人で抱え込んでしんどくなっているきょうだいの方はぜひ一度参加すると良いと思います!本日もありがとうございました!

久しぶりに対面の例会で、まず皆さんの反応を見ながら話したり、聴くことができたという事がこんなに心地よいものだったのかと改めて気付きました。初参加の方が緊張しながら、それでも勇気を出してご自身の事を話し、例会が終わる頃にはスッキリした表情を見せてくれる事が、私の例会に参加する楽しみの一つでもあります。ここでは話してはいけない事は何もない、という安心感を得て、私自身もきょうだい会との出会いをきっかけに心を開く事が出来て、おかげで必要な情報を得て、視野が広がっていくのを感じています。対面の例会を企画してくださり、有難うございます。今後ともどうぞ宜しくお願いします。

きょうだい会の存在を知りつつも、なかなか足が向かなかったという方が来られていました。京都きょうだい会が一時的なものではなく、長く存続させて頂いている意義を深く感じました。まだまだ足が向いていない方、機が熟していない方が多くおられると思いますので、今後も継続して頂けると嬉しく思います。今回も数名の新規の方と繋がれました。京都きょうだい会参加が人生の好転のきっかけになるように思えます。

「仕事を辞めてふと振り返ると、自分がからっぽであることに気づいた」という参加者の言葉に、心の底から共鳴しました。私も障がいのある妹のことが頭から離れず、自分自身の人生のかじ取りに迷って来た・・・。それが私の生きづらさの核心だった気がします。「しかし、そんな葛藤を抱えた自分も、自分の人生だった。葛藤の中から見えて来たこともある、決して他人(ひと)の人生と比較すまい、うらやむまい・・・」。人生の終活期を迎え、今自分の人生を客観的に振り返ろうとしています。それが出来るのもきょうだい会があるからこそです。例会は貴重な場所と時間になっています。

やはり、対面は空気感が伝わり良いですね。Zoomも特に遠方の者に取っては良いのですが、何と言っても対面は息遣い等、喜怒哀楽が伝わってきます。今回は、75歳~23歳?迄の幅広い参加者の課題や状況そして直面している問題等聞けたことで、函館の私にとっては、とても視野を広げる良い機会となりました。函館できょうだい会呼びかけの準備を具体化させるエネルギーをいただき、それだけではなく運営の際の、具体的な示唆を頂けました。手本は、京都きょうだい会です。集った一人ひとりが居心地の良い、居場所を見つけれる会であって欲しいと思います。これからも、どうぞ宜しくお願いいたします。

時間がなくまとまりませんが、思いつくまま今考えていることを書きます。                 1.きょうだい会の役割について,①孤立しているきょうだいが話せる場に加えて、公的にも私的にもつながりをつくっていくすべをアドバイスしていくこと。具体的知恵と経験を出しあうこと。②障害のある当事者が置かれている厳しい状況を公・私の場で発信していくこと。③親亡き後の当事者の地域居住場保障への活動。例えばとっかかりやすいサテライトホーム住まいやシェアハウスの普及等。最近の法人の儲け主義には声をあげていく要あり。④重度の障害者を支えている介助支援者の給与が20年以上勤めていても600万円以上であがらず、その人たちの家族生活維持ができず、心ある人達が辞めざるを得ない現実をなくす要求活動。関係団体と協力し合って。④当事者が求めている友達つくりの青年学級活動。きょうだいは同世代なので意味があります。                                         2.司会者はもっと広い視野を持ってほしい。しゃべりすぎで、参加者に95%以上時間が使われるように配慮し、黒子に徹する。私の多様な会議司会の経験からいっても欠かせない視点です。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

参加者から、「人から聞いた話しだが『家族とは彩り(いろどり)を与えるものだ。それでいいのだ。』という言葉が今も心に残っている・・・。」という語りがありました。深く意味のある言葉に、会場の空気が一瞬、止まりました。                       私達障がい者の家族も、もっと余裕のある家族らしい生活を送れてあたり前ではないかと改めて思います。それには多様な社会からの支援が必要です。ようやく口にされるようになった「ケアラー支援」「家族支援」の動きに注目したい。きょうだい会も、この流れの中で出来ることがあるのではないかと思っています。     

久しぶりの対面での例会でした。今後もコロナの感染状況を見ながら、例会を対面にするかオンラインにするかについて、柔軟に考えて行く予定です。

***

語られる話題は、その時の参加メンバーによって異なります。                      お時間のある時に、過去のブログもご覧いただけますと幸いです。

***

京都きょうだい会 今後の予定

2022年 1月 8日()  例会 喫茶みどりにて 午後6時~8時 その後会場を変えて新年会

例年、1月は新年会をしていますが、コロナのことも気になるので、8時までは「みどり」で例会を行い、終了後、会場を変えて新年会をする予定です。

詳細は、京都きょうだい会ホームページ「これからの予定」をご確認ください。

  

件のコメント: 

 

件のコメント: