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2025年6月12日木曜日

5月10日(土)京都きょうだい会例会のご報告

 参加者:計18名(対面)

 性 別:男性 7名、女性11名

 年代別:20代  2名、30代  2名、40代  1名、50代 9名、60代 2名、70代 2名

 居住地:京都府13名、大阪府 2名、奈良県 2名、三重県 1名

 参加回数:初参加者 6名、2回以上 12名

 参加者の立場:きょうだい 14名、親 3名、研究者 1名

 障がい種別:知的障がい、身体障がい、発達障がい、精神障がい、難病など広範囲
      の家族や研究者の立場の方の参加がありました


今回から会場を中京区にある府立総合福祉会館「ハートピア京都」の会議室に場所を移すことになりました。

参加者は18名にふくらみましたが、以前の会場よりもスペースに余裕がある為、座席の確保で悩むことはありませんでした。初参加者の中には、きょうだいを含めた家族会を作りたいとの思いで三重県から泊りがけで来られたお母さん、きょうだい支援をテーマにした卒論を書きたいという学生さん、また人生経験を経た50代のきょうだいさんがたくさん来られ、話題は広がって、3時間はあっと言う間に過ぎました。そして終了後は、近くの居酒屋さんに半数を超える方々が参加。話題は深掘りされて行きました。

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 いつものように、参加者の感想から紹介します。

・新しい会場のハートピア京都になって初の開催でしたが、お部屋の18席が最後には満
 席になり、とても盛り上がったなと感じています。
 初参加の方や、学生さんも来られ、それぞれの立場での思いや、参加のきっかけを聞
 くことが出来て、とても良かったです。
 京都のきょうだい会は、きょうだい当事者だけでなく、親や、当事者家族では無い方
 が参加しても受け入れられる空気感があるので、良いなといつも思います!

・40年ぶりぐらいになりますか、例会会場が変わるという事が・・・。この事がもの
 すごく「新鮮」に感じました。京都市南部から街中に変わり、かなりアクセス
が良く
 なったとういう実感もあります。
 この間(40年の間)、ふぐ三昧の新年会会場の居酒屋さん、京都府丹波町の「京都
 でてこいランド」などが「無くなり」、不変と思っていた「喫茶みどり」の会
議室も
 使えないようになって、まさしく「時代は変わる」という事でしょうか。
 でも、種々の環境が変わろうとも、「きょうだい会」が必要とされている限り、「京都
 きょうだい会」は続くと思っております。皆さん、今後ともよろしくお願い
いたしま
 す。

・新しい場所での1回目で、きょうだいについての研究論文の協力依頼の方が2名もお
 られて時代は変わったなと感じました。
 10年前は全く、きょうだいについて語られる事はなかったのに・・・現実にきょうだ
 いでない方が、きょうだいについて研究されている、今後もこのような方が増
えてい
 けば、きょうだいが抱えている問題にもクローズアップしていただけると期待してい
 ます。

・初めて参加させて頂きました。不安や緊張もありましたが、一人一人話す時間があ
 り、自分のことを話すことが出来ました。このような機会に参加することが初め
てだ
 ったので、色んなきょうだいの方の、話を聞くことができて初めて知ることや、勉強
 になることが多くありました。多世代の方がいらっしゃって、それぞれの
立場の方の
 意見を聞くことができて、とても良い機会になりました。

・いろいろな立場の方がいて、立場によって違う思いや考えを知ることが出来て良かっ
 たです。
将来に向けても考えていかなければ、とも強く思ったので、また参加させて 
 もらい情報交換が出来れば嬉しいなと思います。
 また7月参加出来そうであれば連絡させて頂きます。今後ともよろしくお願い致しま
 す。

・大学の卒業研究の関係で、今回初めて参加させていただきました。今まで文章でしか
 触れてこなかった「きょうだいの方の複雑な想いや悩み」を初めて直接お聞き
して、
 本当に様々なことを考えさせられました。特に、同年代や女性の方のお話は、自分自
 身に照らし合わせて聞いていました。きょうだいの方だけでなく、障害
を持った方の
 保護者など、多様な方々が足を運んでいることを知り、貴重な経験になりました。あ
 りがとうございました。

・例会の中で、社会のサービスとの繋がりは消さない方がいいと言われたのを聞いて、
 むしろ授産園に通わせるのが大変なら辞めさそうと考えていたので、なるほど
そう
 かと思い、改めて参加してよかったなと思いました。
 自分の聞きたかった事は、後見人をつけるタイミングや、あるいは、両親とも無くな
 ってきょうだい自分だけになるまで、後見人をつけないでいるにはどうすれば
いい
 か、などの内容だったのですが、それが良いのか良くないのかもわからず、また初参
 加で緊張していることもあり、話せませんでした。今後も参加させていた
だくとし
 て、このような事をお聞きしていいものでしょうか?
 また、大阪の会や、ダウン症の会なるものがあると聞いて、そちらも参加してみたい
 と思っています。ま
た参加できる月に参加希望のメールを出したいと思っておりま
 す。今後ともよろしくお願いいたします。

・例会ではきょうだいは結婚するのは厳しいと言いました。ただ、厳しいかどうかは世
 代や地域、人によって違うかもしれません。きょうだいでつらい気持ちを相談した異
 性の人と結婚した人、軽度の精神障がいを患いながら彼女と同棲している人はいま
 す。皆さんはあきらめずに恋愛、結婚にチャレンジしてください。

・新しい会場は明るく、皆さんの顔がよく見える設定になっており、話しやすい雰囲気
 で良かったと思います。
 とはいえ、人前で話すというのは勇気のいることで、特に初参加の人はずっと緊張さ
 れていた事でしょう。そこへ常連の参加者が長く話し、少人数だけがわかる話でヒー
 トアップしてしまうと、話には入れない多くの人が消化不良のような状況になりかね
 ないと思います。
 私自身はその様に感じたものの、あの場では言い出せませんでした。勇気を出して参
 加してくださった初参加の方は特にスッキリして帰ってもらいたいと思うので、例会
 開始前にファシリテーターの方から、皆さんが話したい事を話せる様に時間配分に配
 慮するようアナウンスしていただければ幸いです。


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自己紹介シートに沿って、自分のプロフィルや「聴きたい事、言いたい事」が自分の言葉で語られて行きました。
18人の参加者がいれば、18人のドラマがあり思いがある・・・。しかし人の語りを聞いているうち、きょうだいとしての共通性を感じる点がいくつか出て来て、自分のことも思わず語りたくなる・・・それこそが例会の大きな意義だと思います。

今回は、大別すれば
・きょうだい支援をテーマに卒論にまとめ、整理したい。
・30代に入った今、家族の中での自分の役割を考えている。
・子育ての時期が過ぎ、親亡き後を控えた今、他の人の経験談を聴きながら、自分
 の生き方を振り返り、また何を準備して行けば良いのか考えて行きたい。
・地元でもきょうだいも含めた家族会を作ることを切実に考えている。ノウハウを
 知りたくて三重県から泊りがけでかけつけた。
という声が出されていました。

特に今回は人生経験を経た50代の人が多く、結婚の壁や結婚観などが熱く語られていたのが印象的でした。

3時間の中ではとても時間が足りませんが、休憩時間の中でのひとときや打ち上げの二次会も貴重な時間になっているのではないかと思います。何日か経って感想文として書いて頂く事も、心の整理に役立てば幸いです。
感想の中に、「後見人を依頼するまでの考え方など質問してもいいのか」という声も出されていました。人数が多い中で声を出すことを躊躇されたと思いますが、遠慮しなくてもよい雰囲気作りや進行を考えることは、運営側としても課題だと振り返って思っているところです。
これまでよりも会場に若干スペースに余裕があるので、グループ分けも含めて参加者全員で模索して行きたいと思っております。

次回例会は、7月12日(土)午後6時から9時 「ハートピア京都」の3階第3会議室
になります。
















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