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2017年5月13日土曜日

4月29日(土)20~30代のきょうだいの集まり@愛知の報告

参加者の構成(計9名)
性別:男性1名、女性8
年代:201名、308
居住:東京4名、京都・滋賀・静岡・広島・宮崎 各1
参加回数:(2030代の集まりに)初めて3名、2回以上6


42930日の全国きょうだいの会全国総会@愛知が開催される前の時間帯に開催しました。
主催は、「しろくま会」(京都の2030代のきょうだい会)と「ファーストペンギンの会」(東京の2030代のきょうだい会)です。
参加者はそのまま全国総会に参加される方が多かったため、全国各地から集まりました。

前回(20169月)と同じ、大府公民館3階の和室で開催しました。


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参加者(きょうだい)の背景は様々でした。

母親を早くに亡くされ、高校生の時期(あるいは20代前半)から母親役割を担ってこられた方。
親の介護は別のきょうだい担当で、障害のある兄弟のサポートは自分担当、と家庭内で役割分担されている方。
実家の両親に兄弟のサポートを全面的に任せていて、親が倒れた時どうなるのだろうかと、将来に漠然と不安を感じている方。

きょうだい関係に揺らぎがあり、今は積極的に兄弟の世話をしたいと考え、実行されている方。
親なき後に兄弟と縁を切るために、水面下で準備を進めている方。

などなど・・・。


いとこの立場の方も参加されていました。
障害のある人(一人っ子)の父母・祖父母の方が亡くなられた後、いとこと伯母(今回の参加者から見て母親)が保護者の役割を担ってこられた方で、
インターネットで調べて、「きょうだい会」が自分と比較的近い感覚なのでは?と思われ、集まりに参加して下さいました。


いとこの方のお話を聴く中で、
親族が障害のある人の生活に関わることについて、その考え方に地域差があるのではないか?都心よりも地方の方が「保守的」で、親族でサポートすることを良しとする考え方がより強いのではないか?という話にもなりました。
全国各地から人が集まると、こういった話もできて新鮮です。


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成人期のきょうだい会の中には、正式名称を「~~障害者とともに歩む兄弟姉妹の会」とする団体がいくつかあるのですが、この「ともに歩む」という言葉の解釈についても話題になりました。
全国きょうだいの会に関して言えば、元々、障害者の権利擁護の活動に重きを置いていた時代があったという歴史的背景等が名称の由来になっていると推測されるのですが、
実際の参加者が「ともに歩む」という言葉から連想されるきょうだい関係かと言われると、必ずしもそうではない、という実態があります。
(もちろん、「ともに歩む」という言葉のイメージ通りのきょうだい関係の方もおられます)

「団体名によって、参加すれば馴染んでもらえそうなきょうだいに対して壁ができているのでないか?」という意見や、
「家族と縁を切るタイプの人は、誰にも相談することなく着々と準備を進めるのではないか?そもそものターゲット層がそこにないのではないか?」という意見、
どのきょうだいでも、ある意味、“ともに歩んでいる”(きょうだいの生活に何らかの影響を及ぼしている)のだから、誰にでも当てはまるのではないか?」という意見なども出ました。

・・・全て参加者の想像上の意見ですので、正解はないのですが。

ふと、「しろくま会」という名前によって参加を渋っている方がおられたらどうしよう?と不安に駆られたりしました^^;


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今回は、参加者の年齢層がいつもより高めで、唯一の20代の参加者も既に親なき後を経験されていたからか、20代の参加者が多い時とは雰囲気の異なる集まりになりました。

また、共通の話題がポンポン出てきてコンスタントに話が盛り上がるというよりは、
参加者のこれまでの体験や近況報告をじっくり傾聴するという雰囲気でした。
自分の体験とかけ離れていても、どこか通じるところがあって興味深いです。


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個人的には、今回の集まりの中で、

「(障害のある兄弟について)兄弟とも認めたくないのか、兄弟とは認めるが距離を置きたいのか。どちらであるかによって、精神的に大きな差があるのではないか。」

「兄弟が好きというわけでも、兄弟に対する義務感があるというわけでもないので、逃げても良かったが、逃げたら後悔すると思った。」

といった語りが印象に残りました。
キレイごとだけでは済まないきょうだい関係について語れる場、これからも大切にしたいと思います。

全国きょうだいの会全国総会の報告は、また別の機会に・・・。


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以下、参加者の方に書いていただいた感想です。
時間の都合上、当日に書いて頂くことができなかったため、後日お送り頂いた方のみの掲載になります。

今回は9名と少ないメンバーでしたが、良い話が出来たと思います。
きょうだいがいると自分の思いや意見より、周囲の反応を優先してしまうこと、
でも、それを続けることは、自分の本音と違うのでもやもやしてしまいます。
良いことも悪いことも、自分の思いの上で決定していく。そうすれば結果が悪くても、後悔は少ないのではという話は、今までの私の中にはない考え方だったのでとても良かったです。

いろんな話が聞けて、参加してよかったです。
私自身20代の頃が1番つらく大変だったけれど、それはそれできょうだいや家族、自分自身のことで悩み、考え、充実していたことを思い出し、実感しました。
若くして(幼い頃から)他の人が味わったり経験しなくてもすむことに直面している私たちきょうだいですが、きっと乗りこえていける、乗りこえてほしい、乗りこえていきたいと思います。
たとえ、親が高齢で亡くなったり、きょうだいの病気や障害が難しい状況でも「どう生きるか」を考えたいし、それを語れる共有できる場があることは、すばらしいと思います。

いつもありがとう!
きょうだい会に入ってもう7年目...
結婚した先輩、夫婦で出席している先輩に憧れてきたので、今回は、夫と参加できて夢(!?)がひとつかないました。
全国大会は4回目の参加です。
1年振りに全国のおなじみの(変わらない...!!)みなさんに会って話すと、1年前はちがった!!みたいな、自分の考え方、語り方の変化にふと気付いたりもします。


きょうだい会の集まりの雰囲気は参加メンバーによって大きく変わりますので、お時間のある時に過去の報告ブログ等も遡ってご覧頂けますと幸いです。


★★★
京都きょうだい会の次回例会は、513日(土)です。
72日(日)には、京都きょうだい会含む関西圏のきょうだい会が実行委員を務めるきょうだいセミナーが大阪で開催されます。
詳細は、京都きょうだい会ホームページ「これからの予定」をご覧ください。
★★★


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