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2025年12月7日日曜日

11月8日(土)京都きょうだい会例会のご報告

 参加者:計24名(対面)

 性 別:男性10名、女性14名

 年代別:20代  3名、30代  6名、40代  6名、50代 6名、70代 3名

 居住地:京都府18名、大阪府 4名、奈良県 2名

 参加回数:初参加者 13名、2回以上 11名

 参加者の立場:きょうだい 18名、親 1名、支援者 4名、研究者 1名

 障がい種別:知的障がい、身体障がい、発達障がい、精神障がい、難病など広範囲
      の家族や遺族、支援者、研究者の立場の方の参加がありました


今回は、常連の参加者やこれまでに参加歴のある人、先月行われた大阪例会に参加したので「京都の例会にも行ってみよう」と思った人達、大学院できょうだい支援を研究している人、京都育成会の役員の方、そして支援機関や
行政のケアラー支援担当課の方々の参加も加わって、多彩な顔触れが集まる例会となりました。
ゆるやかな話題も含めた自己紹介をした後、「若い世代」・「中高年の世代」・「ケアラー支援条例について」の3グループに分かれて、思いや情報を交換し合いました。
育成会からケアラー支援をテーマにした研修会の報告や、大阪の参加者から「若者世代のきょうだいで集まる会を関西で作る準備している」というプレゼンテーションもあり、盛りだくさんな内容となりました。

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いつものように、参加者の感想から紹介します。

・京都府 20代 女性
初参加ということもあり最初は緊張しておりましたが、みなさまのお話聞かせていただき、同じきょうだい児でも、環境や障がいの違いにより悩みも全く違うのだと参加して改めて感じました。
年代別のグループわけでは同じ20代としてのお話しを聞かせていただき、悩んでいるのは私だけではないのだと少し気持ちが楽になりました。
個人的には西岡さんに計画していただいている20.30代の集まりが実現することを楽しみにしております。ありがとうございました。

・奈良県 20代 女性
今回、学生という立場で初めて参加させていただき、きょうだい児の方々が普段どのように過ごされ、自身の兄弟姉妹と関わられているのかということを知ることができたということで、とても学ぶことの多い時間でした。
皆さんが抱える悩みや問題は似ているようで違う、違うようで似ているということが多く、きょうだい同士で話すからこそ分かり合えたり、悩みを違う視点から捉えることのきっかけとなったりするのかなと感じました。
学ぶことと、実際にきょうだいの方々にお話を聞くのとでは、同じ悩みでも全く違う印象を受け、それぞれの悩みにより現実感を伴うことで、将来支援者になりたいと考えている身として考えることが沢山ありました。また参加させていただければ幸いです。

・大阪府 30代 男性
京都きょうだい会は初めての参加でしたが、今まで参加していた大阪きょうだい会と違う方々と交流ができてよかったです。特に今回は参加人数が多かったということもあり、3グループに分かれて分散会を行いましたが、同じ世代の人たちときょうだいの悩みや想いを分かち合えて充実した時間を過ごせました。今後も参加したいと思います。

・京都府 30代 女性
数年ぶりに参加させていただきました。懐かしい方も初めての方もたくさんお話できて楽しかったです。ただ、予想を超える大人数で、グループに別れてのコミュニケーションとなりましたが、座席位置によっては発言中の方の声が聞き取れなかったのが残念でした。

・京都府 30代 女性
いつも会の運営ありがとうございます。
今回は少人数に分かれたことで話しやすくなった部分もあったと思います。
必要に応じてグループ分けなどして、新しい人も常連さんもいろいろ話せる空間になるといいなぁと思います。
これからもよろしくお願いします。

・京都府 40代 女性
11月の定例会は、過去最大の人数での開催とのことで、とても驚きました。それだけ、きょうだい児や、ヤングケアラーの方の声を聞く場所が少ないのだと思います。今日は、後半、分科会としてグループ分けをして話し合いました。今までに無かった形で良かったです。

・京都府 50代 女性
2~30代の方が多く参加され、分科会形式での例会でしたが、とても良かったと思います。
自分が若い頃の価値観と今の若い世代の価値観が違ってきている時代だけに、同じような経験をしていても今の時代にはそぐわない事もあり、当時の経験談を話しても??と感じているのではないかという気持ちもありました。
同世代でまとまってしまうかもしれませんが、世代で知りたいこと聞きたいことは変わってくるので、今回のような分科会形式の例会を続けてほしいと感じました。

・京都府 50代 男性
これまでのきょうだい会で、過去最多人数の参加。そこまで積極的にPRしている訳では無いにも関わらず、多数の初参加あり、改めて潜在的なきょうだい会のニーズを感じずにはいられませんでした。今回は初めて3つのグループに分かれて交流しました。私は親の立場と支援者、専門家と言う立場で『親なきあと』について皆さんのお話を伺いました。中には話を伺ったからと言って、直ぐに解決したり、アドバイス出来ない事例も有りましたが、話すことによって楽になったり、こういうことを聞いてもらえて、真剣に向き合ってくれる場所や仲間がいることを先ずは知ってもらえて良かったかなと思います。

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自己紹介や感想の中で、いくつかの耳に残っている生の声を拾っておきますと

 ・例会に参加したきっかけ・・・
     「他のきょうだいの話を聴いてみたかった」
     「周りに話せる人がいないので参加している」     
     「今後具体的な悩みが出て来た時に向けて、皆さんの経験談を聴いておき
      たい」  
 ・若かった頃の思い・・・
     「小学生の時に養護学校の先生になりたいと思ったことがある」
     「就職先を決める際に地方に出るのはダメかなと思った」  
 ・高齢期に備えて・・・
     「親亡きあと、障がいのあるきょうだいとどうやって生きて行こうかと考
      えている」
     「親の介護や親亡きあとのことをどうしたらいいか。家族関係が良くなか
      っただけに 複雑な気持ちがある」
 ・きょうだいの会について・・・
     「きょうだいの会を作って長年、模索して来たが、きょうだい自身のこと
      を語ることだと分かった」
     「参加して孤独感が減少した」
     「きょうだい会への参加がどのような結果を生み出しているかについても
      話し合えれば・・・」        
     「若者世代のきょうだいの会を関西で作ろうと準備している」
 ・ケアラー支援について
     「ようやく、ケアラー支援に光が当てられる時代が来たが、ケアラー自身
      の意識はまだこれからという感じを受ける」
     「ケアラー支援は、行政に要求するというより社会創りだと思っている」

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などなどと、興味深い語りや気づきが出されていました。
参加者が多くなった為、試行錯誤しながらの少人数に分けての進行となりましたが、話しやすくなったと好意的な感想が多く、これからも、参加者の状況に応じて臨機応変に進めたいと思います。

終了後、いつものように半数近くの方が近くの居酒屋で二次会へ。普段話せないきょうだい談義に花が咲きました。

次回1月例会は、1/10(土)午後6時から8時にハートピア京都で行い、終了後に新年会を企画しています。詳細は、ホームページの「これからの予定」欄でお知らせします。


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