京都きょうだい会ホームページに移動

2017年9月28日木曜日

9月9~10日(土日)京都でてこいランド1泊2日交流会の報告

京都きょうだい会副代表の糸井さんが執筆された記事をご紹介します。





今年で18回目です。群馬・東京・神奈川・静岡・石川・京都・兵庫の各地から、日帰りの方も含め20人の方々が参加して下さいました。毎年、京都きょうだい会では全国のきょうだいに呼びかけ、京都府の山里にある「出てこいランド」(宿泊施設)で一泊交流会を開催しています。日常生活から離れ、きょうだいの原点を見つめ直す良い機会となっています。




初日は夕方からスタート。地域ごとの自己紹介から始まり、その後は近くに座った人との思い思いの交流が始まります。初対面の方とは初めのうちは少し緊張もしますが、きょうだいとしての共通体験があるので、前置き無く話がはずんでしまうのは不思議です。ヤングケアラーの問題に関心を持つ放送局関係の方の参加もあり、夜遅くまで話し声が絶えませんでした。




2日目は7時前からみんなで手分けして、シーツの洗濯や風呂掃除、ゴミの片付けや朝食を済ませた後、9時過ぎから12時まで、小グループに分かれてのディスカッションです。テーマを募り、「厄年に起こった出来事(きょうだい自身も、家族も)」と「きょうだい会以外の自分の居場所(支えになった人・モノ)」の2グループに分かれて意見交換しました。テーマをあえて設定すると、1人ひとりの背景が見えて来て、会話も深まりました。





2日間ふりかえるとあっという間に過ぎましたが、
「自分らしさを大切にすること」
「辛い時に相談出来る人を多く持てる大切さ」
「居場所を持てることの大切さ」
などを考える良い機会となりました。「もちろんきょうだい会についても、そのような居場所のひとつにして行ければ」と思いました。

また、若い世代も交えて「きょうだい会の運営のあり方」についても議論が出来たことは大きな収穫だったと思います。



参加者それぞれのまとめがあると思います。感想を多く頂いていますので紹介しておきます。今後の運営の参考にしたいと思います。


●今年は人数的に少ない会でしたが、逆にそれぞれの顔を見て、ゆっくり、じっくり話ができたと思います。現在の自分の悩み(親の認知症など)も聞いてもらい、少し楽になった気がします。(60代男性)

●少人数で、きょうだいのことだけでなく、いろいろ話せたので、参加者それぞれの個性も知り合えたのが、よかったと思います。夜の話し合い(?)や2日目のテーマ別話し合いでは、テーマから始まって、自分にとっての「きょうだいの重さ」が語られ、自分が気づいていない視点を知ることができたと思うとともに、「親の存在」が大きく影響していること、それ故に、親の会にそういうきょうだいの気持ちや親に求めることを伝えることが必要だと思いました。(60代男性)

●2回目の参加となりますが、夜更けまで時間を気にせず話すことができる貴重な機会と思っています。きょうだい会は、自分のきょうだいのことを「自発的に」話すことができる、私にとっては唯一の場です。この場は大切にしつつ、他の居場所ともバランスをとって生活することが重要と考えています。(40代男性)

●変わらない雰囲気で楽しめました。また、機会があれば参加したいと思います。
(飲み過ぎました。2日酔いです。)まだ、リアルに感じられない課題があるんだろうと、再認識できた気がします。(弟が、もし入院するような事態になったら・・・とか)
30代男性)

●準備等、ありがとうございました。きょうだい会以外の自分の居場所について、お話させて頂きました。障害のある弟を切り離した、個人の自分とは一体何者なのか、考え込んでしまいました。(30代女性)

●初めて出てこいランドに参加させていただきました。時間を気にせず、いろいろな話をじっくり出来て良かったです。2日目の居場所の話をしていて、きょうだい会が自分にとって、一つの大きな居場所であり、ここがあるから、安心して自分は普段の生活で好きなことが出来るのだと思います。また、会える日を楽しみにしています。(30代女性)

●今年も初めてお会いする方々から、いろいろなお話を伺うことができました。聴いていて、なんとなく自分の中でモヤモヤした気持ちが沸き上がってくることが多く、なかなかうまく言語化できずにいて、少し消化不良のまま終わってしまいましたが、それについて考える(ぼんやりとですが)ことが、今の私の課題かなと思いました。こうした刺激を受けられることも、きょうだい会の魅力だと思います。今後も自分のペースで、できる限り参加できたらと思います。(20代女性)

●きょうだい会での話し合いのルールについての議論が印象に残っています。普段の例会では時間も限られているので、自分も言いたいことを正確に表す言葉が見つからないことが多いです。相手のことをよく知らないままに踏み込んだ話もするので、自分と違うところが引っかかってもまずは共有できるところから繋がっていかないと、誤解やすれ違いになってしまうのかなと思いました。きょうだいのこととは全く関係ないことで、好みの芸能人の話など、よりきょうだい会の皆さんの素顔に迫れたようで、そのようなラフな話もとても楽しかったです。(20代男性)

●2日間もきょうだいの話ができるのかと思いましたが、わりとできました!というか、個人的にひっかかってることが普段ないので、ネタ切れでキツイこともあるんですが、例会の持ち方につき、どうすればよいかモヤモヤしてたものもあるので、話せてよかったです。でも私はきょうだい会にいると、まだ浮いているような気がして・・・。そういった話も、もう少したてば、自分の中でまとまるかなと思っています。(20代女性)
             
以上です。なお、当日のディスカッションで言えなかったことや、後日感想や意見を思いつかれた方がおられましたら、メールか郵送でお送り下さるとうれしいです。
最後に準備や片付けなどで、参加された方にはいろいろとお力を頂き、良い交流会が持てたことを感謝しています。


★★★

京都きょうだい会・しろくま会 今後の予定

* 930日(土)しろくま会(2030代のきょうだい会)カフェ
1111日(土)京都きょうだい会例会
1216日(土)障害者のきょうだいを対象とした「遺伝」に関する勉強会

詳細は、京都きょうだい会ホームページ「これからの予定」をご覧ください。


★★★

0 件のコメント:

コメントを投稿