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2017年3月25日土曜日

3月20日(月・祝)しろくま会カフェ(20~30歳代のきょうだい会)の報告

参加者の構成(計9名)
性別:男性3名、女性6
年代:205名(うち学生3名)、304
居住:京都4名、大阪2名、兵庫1名、滋賀1名、石川1
参加回数:初めて4名、2回以上5


今回は、しろくま会ではおなじみの「エクスクラメーション・フーズ」さんを利用させていただきました。



4名と5名の2グループに分かれてのフリートーク。
1時間毎に2回席替えしたので(計3時間)、全員とお話いただけたかなと思います^^


こんな話題が挙がっていました↓

・職場でのカミングアウト
・きょうだい数による経験の違い
2人きょうだいと4人きょうだいの参加者がおられました)
・実家を離れて、1人暮らしをするべきかどうか
・親との関係
・障害のある兄弟姉妹を受け入れた時期
・障害のある兄弟姉妹のキャラクター
・障害のある兄弟姉妹のストレス解消法
・(雑談で)学校の話、仕事の話、野球の話、など。

野球の話に関連して、関東の方で野球好きのきょうだいたちが集まって野球観戦しているグループもありますが、関西でもそういうゆる~い集まりがあってもいいかもしれないね、という話にもなりました。


2次会は、近くの居酒屋さんで開催。
8名の方が参加されました。


以下、参加者の方に書いて頂いた感想です。
                                                            
・きょうだい以外の話もできて楽しかったです。
・実家を出て、一人暮らしをしていますが、たまに実家の両親が出掛ける時に「妹とのお留守番」のために、実家に帰るようなことがあって、それを理由に友だちとの予定をことわるなど、なかなか事情を伝えるのはむずかしい、という話、共感してもらえる人がいて、どこも似てるのかなーと思いました。

思ったより皆の悩みなどがよくかぶるので驚きました。
話を聞いてて、きょうだい会の皆さんはきょうだいであっても割とそれぞれ自分の人生をしっかりと進まれてきたのだなと思いました。
すこし安心しました。
(私は弟をそっちのけで自分のやりたいことをやってきて、薄情なのかなと思ったこともあったので。)
また来れたら良いなと思います。

はじめての参加でしたが、話しやすい雰囲気を作ってくださり、いろいろ話したり、聞いたりすることができました。
なかなか普段自分のきょうだいについて深く話したり、似た境遇の方の話を聞いたりすることがなかったので、いい機会になりました。
家を出て、離れてからのきょうだいとの付き合い方、家を出るにあたっての気持ち等具体的に聞くことができたのが自分としては良かったです。

普段話しにくいと思っていたことも、よく似た境遇の人の集まりだと思うと素直に話すことができました。
また、兄弟についてのカミングアウトのタイミング等、色々な意見を聞けたことで、今後自分はこうしたらいいかなと新たな考えを持つことも出来ました。
初参加でしたが、参加してみてよかったです!!

先週例会に参加したばかりなので、兄弟について話したいことはそんなになかったのですが、同年代の人が兄弟についていろいろ考えていることを知れて刺激になりました。

中学校に支援学級があると聞いて、最近はそう変わってきているのかと感じた。
経済的なものとか、各家庭の事情はそれぞれだろうが、一度、実家を出てみると良いとより感じた。

2回目の参加だったので、前回よりもリラックスしてお話できました。
ありがとうございました。
職場の人へのカミングアウトやきょうだいの作業所でのみつぎものなど、共感できる話題、その他関係のないことまで、明るく話せてよかったです。


★★★
次回しろくま会は、ファーストペンギンの会(東京の20~30代のきょうだい会)と共催で、4月29日(土)に愛知で開催します。
また、京都きょうだい会の例会は5月13日(土)に開催予定です。

詳細は、京都きょうだい会ホームページ「これからの予定」をご覧ください。
★★★

2017年3月14日火曜日

3月11日(土)京都きょうだい会例会の報告

参加者の構成(計9名)
性別:男性4名、女性5
年代:201名(学生1名)、302名、404名、501名、601
居住:京都8名、滋賀1
参加回数:初めて1名、2回以上8




※書き手は定例会には参加できておらず、2次会で聞いた話を元にまとめています。
内容の偏りやニュアンスの違い等がありましたらすみません。


今回は、常連さんも、初参加の方も、約2年ぶりの方もおられました。
きょうだいの立場の方を中心に、親の立場の方も参加されていました。


初参加の方の「障害のある兄弟姉妹のこと、好きですか?嫌いですか?」というシンプルな質問から、話が広がりました。

障害特性が知的障害か統合失調症かによる体験の違い等も、話題に挙がりました。


あと、実家を出るかどうかの選択について。

あるきょうだいの方は、「親や障害のある兄弟姉妹のことが心配だから、いずれは実家に戻らないといけないという思いと、実家とは距離を置いて自分の生活を優先したいという思いの両方があって悩む」と話されました。

別のきょうだいの方は、「現在、実家と自宅を行き来しているが、距離が遠くてきつい。実家の家族に、自分が今住んでいる地域に引っ越してきてもらえれば楽になるかもしれないが、高齢になった親と兄弟が、住み慣れた地域から見ず知らずの土地に引っ越してきて新しい生活を築いていくことは難しいのではないかと思い、踏み込めない」といったお話をされていました。

他にも、様々な話題が挙がりました。


定例会の後、参加者4名と、会のスタッフ1名が合流し、5名で2次会へ。
日本酒片手に、明太子入り唐揚を頬張りながら、きょうだい会という場のイメージ等について話しました。

初参加の方が、「きょうだい会に参加しているということは、今は障害のある兄弟姉妹のことが嫌いでも向き合おうとされているから参加されるのだと思っていました」と話されるのを聞き、確かにそういう動機の方もおられるかもしれないな、とは思いました。

ただ、「障害者がいない家族内のきょうだい関係だと、きょうだい同士が仲良くても仲悪くても受け入れてもらえるのに、そこに“障害”が加わった途端、きょうだい同士で仲良くすることを親や社会が強要しているように感じることがある。きょうだい会は、着飾った自分ではなく、ありのままの自分を受け入れてもらえるところがいい」という人もおられるかなと思います。

きょうだい会の参加動機は、人それぞれでいいですよね。
向き合いたい、現状を変えたい、という人も、
変化は求めておらず、ありのままの自分を受け入れて欲しい、という人も、
どちらの立場も尊重できる会であればと思います。


一方で、別のきょうだいの方が、「自分は障害のある兄弟姉妹との関係は良好で、どちらかというと親との関係で悩んできた。そのため、きょうだい会に初めて参加した時は、参加者たちの“障害のある兄弟姉妹が嫌い”というオーラがつらかった」という話も出ていました。

その方が、それでもきょうだい会に継続的に参加されている理由のひとつに、2回目の参加で自分と共通点のある人と知り合うことができたから、と話されているのを聞くと、参加者どうしの巡り合わせって大切だなと改めて感じました。

参加者の構成は、運営サイドではコントロールできないので、難しい問題ですが・・・。


以下、定例会終了後に参加者の方に書いていただいた感想です。


<初めて参加された方>

初めてでしたが話を振っていただいて発言できてよかったです。
ビールも飲めて、2次会もあるようで楽しく参加できました。

※喫茶みどりでの定例会中、一部の参加者の方はビールを飲みます。
(珈琲・紅茶辺りを頼んでいる人の方が多いですが)
夜ごはんを食べることもできます。

2回以上参加されている方>

・親のストレスのはけ口にされているので、レスパイトケア・親との関わり方について話したいと思いました。
・いろんな考え方があり、皆さんのお話を聞く事によって大変勉強になりますし、モヤっとしてる心の落としどころが見つかりました。

きょうだいの好き嫌い、先天と後天での違いがあると気づいた。
親はきょうだいに、「あなたは自由に好きに生きなさい」というが、きょうだいにとって、逆にプレッシャーになる可能性もあると感じた。
このあたりの親としてのきょうだいさんとの距離感も、とても繊細でむずかしい。
親はきょうだいにも幸せになって欲しいと必ず思っている。
テーマとしてはすごく深いが、一番の理想はもっと「ふつう」に捉える社会の実現かな…。

障害の種別が異なっていても、共通する悩みや思いが結構あり、それらを聴けて、今回も気持ちが少し楽になれました。
自分のきょうだいのことをオープンに話せる場所はなかなかないので、きょうだい会には今後も参加していきたいと思います。

きょうだいを尊敬すると云う方がいらして、ちょっとホッとしました。
又、傾聴が中心の中、障害者差別について言及し、前向きな意見が出たことは、私もそう思っているので、うれしく思いました。

2年ぶりに参加しました。(1年ぶりかと思ってました)
前回と同じく、「何を話そうか…何を考えたいんだろう…」と思いながら来ましたが、来てみたら話が広がり、来てよかったなぁと今回も思いました。
この会はずっとあってほしい場です!
セミナー等の開催がされたりと、広がりがあるようで、とても嬉しいです!

なかなか定例会に参加できないので、参加できて良かったです。
ざっくばらんにお互いの状況が話ができるのがありがたいです。


★★★

次回京都きょうだい会の定例会は、5月13日(土)18時からです。
しろくま会(20~30代のきょうだい会)の集まりは、3月20日(月・祝)14時からです。
お申込みお待ちしています!
詳細は、京都きょうだい会ホームページ「これからの予定」をご覧ください。

★★★

2017年3月4日土曜日

京都きょうだい会 2016年度の活動報告

京都きょうだい会副会長の糸井さんが、全国きょうだいの会の会報誌に寄稿された2016年度の活動報告に関する文章をご紹介します。
(都合上、一部加筆しています)

3月11日(土)に今年度最後の定例会が開催されます。
皆様のご参加をお待ちしています^^


【会の進め方、少しづつ見直しています】

京都では、2ケ月に1回のペースで例会を開いています。若い世代だけで集まる「しろくま会」は不定期で開催、毎年9月には全国に呼び掛けて1泊交流会を開いています。

今年度もこのペースで取り組んで来ましたが、会の運営上、再考しなければならない点がいくつか出て来た為、定着しているメンバーでスタッフ会議を持ち、課題を共有して見直しを行いました。

見直したことのひとつは会費の徴収です。これまでは年会費3,000円を集めていたのですが、徴収は思うように行かず、また毎回参加される方ばかりではないので、1回ごとに500円を徴収することに改めました。例会については、今後につなげる為に、あいまいにしていた事務的なことをきちんとすることにしました。参加者名簿をきちんと把握し、感想文も求めることにしました。感想文はとても大切で、フリートークの場では出てこなかった思いが凝縮されており、会の進め方にもとても参考になるからです。そして進行についてですが、近年ホームページを見ての初参加の方が増えています。その分、話の中身も濃くなって来ました。自分自身の進路や結婚のこと、障がいのあるきょうだいの今後のこと、親との関係での悩みなど深刻な話題も出て来ますが、遠慮して発言を控える人も中には出てきます。聞き役でも全然かまわないのですが、なるべく多くの人の声が引き出せるように、司会者任せにせず、気がついたことは他のスタッフも進行をサポートするよう心がけました。

以上のような取り組みの他、今年度は例会とは別にテーマを設けた学習会を試みました。関心の深いテーマである遺伝に関する勉強会を8月に行い、広く関西圏からの参加者がありました。講師には、病院で遺伝相談の業務をされている先生をお迎えし、熱心な質疑応答が展開されて、きょうだい会らしい勉強会になりました。今後もこのような企画を考えて行きたいと思います。

このところ、しろくま会に参加した人が、例会にも参加して来るという流れが出て来ています。子どもきょうだい会にも何人かのスタッフが関わっており、異なる世代がつながって行くのではないかという期待が持てます。京都きょうだい会・しろくま会のチラシも2~3年使えるものに作り直しました。A4版の裏表1枚もので、若い人のセンスが生きた見栄えのするものに仕上がりました。関係機関に配っています。

今年のでてこいランドは、相模原事件の直後でもあり、全体トークの時間の持ち方をどのようにすればよいか考え込みましたが、事件の分科会といつものきょうだい体験を語る分科会に分けたことで、どちらも深い話し合いの場が持てました。

その他、各スタッフが思い思いの役割を引き受けて、会を発展させることが出来たように思います。関西圏の各きょうだい会の例会にも可能な限り出席したり、大阪きょうだい会の主催によるセミナーに協力して、交流を深めました。講師派遣も、依頼があれば可能な限り答えて行きました。ホームページの充実にも努めています。

きょうだい会を継続できるものにして行くこと、それには若い人のゆるやかな発想が欠かせません。運営のことをみんなで考え、その中で自分の役割を見つけることが、会の活性化につながるのではないかと思っています。


≪2016年度の活動≫ ※しろくま会以外

5月14日 例会(自己紹介・フリートーク)@喫茶みどり
7月 9日 例会(自己紹介・フリートーク)@喫茶みどり             
8月28日 遺伝に関する勉強会 @キャンパスプラザ京都
9月10日  例会(自己紹介・フリートーク)@喫茶みどり    
9月17~18日 一泊交流会(相模原事件を考える・フリートーク)@京都でてこいランド                     
10月10日  スタッフ会議 @喫茶みどり                      
11月12日  例会(自己紹介・フリートーク)@喫茶みどり
 1月14日  新年会 @いろはかるた
 3月11日  例会(自己紹介・フリートーク)@喫茶みどり

2017年1月31日火曜日

1月15日(日)きょうだい支援セミナーの報告【後編】


セミナーの概要は、【前編】をご参照ください。




学齢期の子ども(自閉症児ときょうだい児)を持つ親御さん2名の感想を掲載します。
長文ですが、ぜひ読んで頂きたいです。


***

今回、初めて「きょうだい支援セミナー」に参加させていただきました。登壇していただいた3名の成人きょうだいの方の体験談を生の声で聞かせていただき、きょうだいにしかわからない心の奥の声を聞かせていただくことができたと思います。

きょうだいだから、我慢してきたこと、きょうだいだから今まで、そして今でも心の中で感じておられることなどを聞かせていただき、本当に親以上の大変さをきょうだいの方は持っておられるのだとあらためて感じさせられました。

私は、障害をもつ子どものきょうだいの保護者としてしかわからないですが、私なりに今まできょうだいの大変さをわかってきたと勝手に思っていました。ですが、きょうだいは、そんな程度ではなく、親が思っている以上に、きょうだいは、障害をもつきょうだいに対して、先々まで悩んで考えておられていることに驚きました。

私も障害を持つ親御さんに出会うと、特に障害の話をしなくても、その存在に安心する気持ちがでます。そして、なんとなくわかってもらえるような気持になります。
そのことと同じように、きょうだいの方には、心の底から安心して話すことが保証される場、心の居場所、自分自身の存在を確認できる場所の確保が何よりも大事なことに改めて感じました。

きょうだいの方は、まずは、自分に障害を持つきょうだいがいるということを周りに知られたくない、知られた時に傷つく言葉を言われる場合がある、説明するのが面倒など、理由は様々ではありますが、たくさんの不満や不安を抱えられています。そういった部分が少しでも解消できる場に参加していただき、きょうだい支援セミナーのように、きょうだいの気持ちを、親の立場の方、支援の立場の方などに発信していっていただきたいと思います。

グループディスカッションでは、きょうだいの共通な部分があり、親の思いとは全く違う見かた、考え方に絶句してしまいました。親亡きあとのことも、きょうだいは考えていかなくてはいけないこと、責任感などの話を聞き、親として日頃から将来のことを考えるより、将来を見据えて、福祉のサービスや事業所などを利用させ、いつでも、家族と離れても大丈夫な状態にしておいてあげることが大事なんだと感じました。

きょうだいに無責任と思われないように、少しでもきょうだいの気持ちに近づき支援につなげていけるように頑張っていきたいと思います。

貴重な体験話を聞かせていただきありがとうございました。

***

今回が初めてのきょうだい支援セミナー参加でした。

親の立場である自分の周りには、きょうだい支援の存在を知らない、または、興味はあるけどセミナーに行くほどでもないか・・・(障害当事者である我が子は事業所で楽に支援も受けられるし、自分の仕事もあるしなどの理由もあり。)という親御さんもおられます。

私自身が実際参加してみて、直にきょうだいの立場の方のリアルな声や思いを聞くことができ、子どもの将来のことについてもっと細やかに考えなければならないと痛感させられた本当に学び多いセミナーとなりました。

登壇された3名の方のお話とグループディスカッションでご一緒させていただいた方々のお話の中で、「母に、結婚するとき障害のある兄がいてもいいよと言ってくれる人としなさいよ。と言われ不安がよぎる。」「学生のころは、私だって兄のせいで我慢もしてきてイライラすることもあり、母に対して‘お母さんは障害とは全く関係ない半生があってこんなことで悩まない時期もあっただろうけど、私は一生関係者なんだ!’と心の中で反発していた。」という言葉が胸にズシリと響きました。

きょうだいの方の年齢、親の年齢、障害当事者の方の年齢、それぞれ違うしもちろん家庭環境も考え方も違う・・・。

でも実はきょうだいの声を一番キャッチしなくてはいけないのかもしれない、だって一番声が小さいものだから・・・。(私は僕は大丈夫だからと時には「良い子」演じているだろうし)と、切なくも感じました。

今回のセミナーは、きょうだいの立場だけではなく、親、支援者など様々な立場の方が参加されたことに大変大きな意義を感じました。
それぞれの立場の思いを聴くことができ、今後の生活において、言葉や態度ひとつをとっても家族ひとりひとりに対してもっと尊重し思いやりを持って接していこうと思いました。

ありがとうございました。

***

なかよし会は、自閉症児のきょうだい(小学生から高校生位まで)を対象としています。
新規の参加も大歓迎していますので、お気軽にお問い合わせ下さい^^

1月15日(日)きょうだい支援セミナーの報告【前編】


※京都府自閉症協会きょうだい部(なかよし会)主催のセミナーですが、しろくま会のメンバーも運営に関わっていますので、許可を得て、こちらのブログで報告させて頂きます。



当日は大雪だったにもかかわらず、京都・大阪・兵庫・奈良・滋賀・石川・広島から、参加者(2060代のきょうだい、親、支援者等)と登壇者・スタッフ、計39名が集まりました。
事前申込された方や前日の京都きょうだい会新年会で参加表明されていた方の中で欠席者が10名もおられましたし、当日参加も可能にしていましたので、天候が良ければもっとにぎわっていたかもしれません。


当日の流れは、このようになりました。

13:3013:40 開会挨拶
13:4014:45 成人きょうだい3名による体験談
ファシリテーター:松本理沙(同志社大学)
14:4515:00 <休憩>
15:0016:00 参加者同士でのグループディスカッション
16:0016:20 グループごとの発表
16:2016:30 なかよし会の活動紹介
なかよし会代表:田中一史(京都市児童福祉センター)
16:30~ 閉会挨拶・アンケート




成人きょうだい3名による体験談では、20代女性、30代女性、40代男性にご登壇いただき、1人あたり20分ほどお話いただきました。事前に、以下の内容に沿ってお話して下さいとお願いしていました。


【テーマ】「きょうだい」が何を思い、何に悩んで生きてきたのか。

1)子どもの頃から現在までの、きょうだいとしての体験を聴かせてください。
2)子どもの頃から現在までの間に、親や障害のある兄弟姉妹との関係にどのような変化がありましたか。
3)今のご自身の生活(住む場所や仕事など)に、障害のある兄弟姉妹から影響を受けた部分はありましたか。
4)親や周りの人たちから言われて嬉しかった言葉/嫌だった言葉を教えてください。
5)きょうだい会に参加したきっかけや動機、参加した時の感想を聴かせてください。
6)最後に、参加者の方に伝えたいことがあればお願いします。

5のきょうだい会に関しては、子どもの頃になかよし会に参加された方(大人のきょうだい会には参加していない)も、大人になってからきょうだい会に参加された方もいました。



グループディスカッションでは、1グループにつき5~6名の6グループに分かれてもらいました。司会進行は、なかよし会のスタッフが担当しました。

グループ分けの際は、きょうだい・親・支援者と様々な立場がなるべく混ざるように、そして個人的に把握している情報(家族構成や体験等)やメンバー同士の相性等も踏まえて、組み合わせを考えました。
たとえば、「同世代のきょうだいと話したい」というニーズを持っていた学生のきょうだいがいるグループに学生のきょうだいを組み合わせたり、双子のきょうだいが3名いたので、その3名を組み合わせたりしました。
ただ、組み合わせには限界もあり、全ての人のニーズに沿うことができたかは分かりません。

グループディスカッション後、各グループの司会進行者6名に依頼し、1名あたり3~4分で報告していただきました。
報告の中で、各グループで3名の体験談の感想が共有されたことに加え、以下のテーマがトピックとして挙がっていたことが分かりました。

きょうだいが障害のある兄弟姉妹を受け入れる、理解するとはどういうことか。

きょうだいが周りとの違いを感じた年齢はいつ頃か。

親ときょうだいの違いについて
(障害のある家族に対しての責任感や感情など)

親から子ども(きょうだい)に、どの段階で何を伝えていくべきか。

親の立場から、「将来、世話をしなくていいからね」と話してはいるが、それだけで大丈夫なのか。
(きょうだいに不安を持たせてはいけない、という親の思いから)

きょうだいの立場から、「親から、障害についてもっと話して欲しかった」。
(一方で、他グループからは、学齢期の子どもを持つ親御さんからの「いつ話して欲しかった?」という質問に対し、「いつが良かったかと言われると・・・」と答えに戸惑った、という声も)

親なき後の金銭管理について

親や支援者は、きょうだいの気持ちにまでは入り込めない。
(でも寄り添うことが大切!)


最後に、代表の田中一史先生から、なかよし会の活動紹介がありました。
なかよし会が「いい子からの解放」をコンセプトにしていることや、子どものきょうだい会から大人のきょうだい会に繋いでいく仕組みについて、共感の声が多くあがっていました(アンケートより)。

アンケートには、3名の登壇者への共感の声が多数書かれていました。
その一方で、きょうだいの多様性を感じたという声も多かったです。
また、きょうだい・親・支援者、様々な立場の人たち同士で意見交換できて良かったという声も多く頂きました。

3名の体験談について)周りから言われて傷ついたことばというのが、自分は「そう思う人もいるだろう」と受け入れていることばでした。きょうだいそれぞれ、同じだけどちがう。これは、障害の有無にかかわらず、だれしも全員にいえることなのかな、と感じました。一方で、やはり、きょうだい同士が話せる場は大切だと思いました。20代女性・きょうだい)

(グループディスカッションについて)私は障害のある弟のことをなかなか肯定的に受け止めることができていなかったので、障害のある兄弟のことは大好きだという方には少し驚いてしまいました。ただ、どちらが正解というわけではないと感じました。また、保護者の立場の方と初めてお話したので、自分の両親と照らし合わせながら聞くことができ新鮮でした。20代女性・きょうだい)

3名の体験談について)自分とはぜんぜん違う価値観が聞けてよかった。(グループディスカッションについて)親視点の話などは、自分の親にはなかなか聞けないので聞けてよかったです。20代男性・きょうだい)

(グループディスカッションについて)きょうだいでも色々な生い立ちがあり、定説はないのだなと思った。家庭環境なのか、性格なのか…生き方に大きな影響を与えていることも印象的だった。40代女性・親)

(グループディスカッションについて)親御さんが、将来のこととか、すごく早い段階からいろいろ考えてらっしゃるのが印象的でした。また、親は、子どもが産まれてから少しずつ受け止めていくが、“きょうだい”は当たり前のところから、学校等へ行って何か違うと気付いてそこからいろいろ考え始めるというのを聞いて、思ってもみなかった視点で勉強になりました。30代女性・保育士)


130日の京都新聞朝刊に、セミナーの報告を掲載していただきました。



京都新聞社会福祉事業団のホームページにも合わせて掲載して頂いています。
⇒ http://www.kyoto-np.co.jp/fukushi/topics/170130.html


【後編】に、親の立場の方2名の感想を掲載していますので、一緒にご覧頂けると嬉しいです^^


2017年1月26日木曜日

1月14日(土)しろくま会カフェ(20~30歳代のきょうだい会)&京都きょうだい会新年会の報告

しろくま会の参加者の構成(計11名)
性別:男性3名、女性8
年代:2010名(うち学生4名)、303名、401
居住:兵庫4名、奈良3名、京都2名、大阪・滋賀 各1
参加回数:初めて8名、2回以上4


京都での開催にもかかわらず、京都在住が少数派でした。
雪が降る中、遠方からもお越し頂き、ありがとうございます!


場所は、DESSERT  CAFÉ  YUKINOHANA 京都寺町店。
写真のお席を使用させて頂きました。




こちらのお店は、カキ氷のようなデザートを冬でも食べることができます。



全体で自己紹介の後は、2~3グループに分かれてフリートーク。

自己紹介の時に、教育を学ぶ学生と教育関係の仕事に携わる社会人の方、心理を学ぶ学生と心理関係の仕事に携わる社会人の方が偶然居合わせたことが判明したので、その組み合わせで席が近くなるようにセッティングしました。


遅れて到着された方が来られて全員揃ってからは、全体でのフリートークとなりました。


フリートークでは、

職業選択
(障害のある兄弟姉妹に影響を受けた方も受けていない方もいました)
彼氏/彼女にカミングアウトするタイミング
(特に結婚まで進展するか分からない時期に話すべきかどうか。既婚のきょうだいの体験談が共有されました)
友達へのカミングアウトの有無
実家を離れてからの家族とのかかわり
片親を亡くしてからの家族とのかかわり
親なき後の障害のある兄弟姉妹とのかかわり方(予定)
障害のある兄弟姉妹の癖やこだわり

等の話題が挙がっていました。

(※しろくま会の参加者の方に書いて頂いた感想は、一番下に載せています)



しろくま会の後は、京都きょうだい会の新年会会場「いろはかるた」へ。

京都13名、兵庫5名、大阪2名、滋賀2名、奈良2名の計24名が参加されました。
(そのうち、しろくま会から続けて参加された方は7名でした)

20代から70代まで、きょうだいの立場の方を中心に、親や支援者の立場の方なども参加されていました。



参加者の皆さんは、近くの席の方とざっくばらんにお話をされていました。


しろくま会&京都きょうだい会新年会にて、
前回のブログでご紹介させて頂いた『親心の記録』もお配りさせて頂きました。




後日、ある参加者の方(きょうだい)から、「父親に『親心の記録』を渡したところ、これからの準備について新たな視点を得ることができたと話していた。頂くことができて本当に良かった」という旨の話をお聞きできました^^


新年会の後、8名の方が2次会に行き、盛り上がりました。


以下、しろくま会の参加者の方に書いていただいた感想です。

●自分の兄弟について、明るい雰囲気で話せることがとても新鮮でした。
家族だけでは、どうしても話がいきづまり、暗い気持ちになってしまいます。
参加者それぞれの状況は違うのですが、何かつながれているような、思いを共有できているような感覚になりました。
求めているのは、「解決してもらうこと」というよりは他の人に言えずためこんでいるものに「寄りそってもらうこと」だったので、とてもありがたく思いました。
今日は、本当に参加してよかったです。ありがとうございました。

●とても楽しかったです。
きょうだいのクセや親とのエピソードに「あるある」と思うところがたくさんあって、こんな話が出来る場所は少ないと思うので良かったです。
同じような悩みをもつ人や、これから自分も悩むかもしれないお話をきくことができたのが良かったです。

●今日はありがとうございました。
きょうだい会自体に初めての参加でしたが、たくさんお話を聞けて、たくさんお話できて、新しい発見もあり、「同じこと考えてるんやー」とほっとすることもあり、すごく嬉しかったです。
同年代ということでお話しやすかったです。
また参加させていただけるといいなと思いました。

●今日初めて参加させていただきましたが、年が近い方々と同じような経験や悩みを共有でき、貴重な機会でした!
最初のように2つくらいのグループに分かれていたほうが11人の発言機会も多くなって、より発言しやすくていいなと思いました。
今日はありがとうございました!!

●皆さんが今までどう思われているのか、今までどう思われて来たのか、将来を考えて今どうされていか、など知ることができて、とても勉強になりました。
同じ障害のあるきょうだいでも、それぞれが直面している状況は異なって(当然のことなのですが…)それぞれの方の考えをきくことができて、楽しかったです。
人見しりなので、あまり話しませんでしたが、個人的には来れて参加できてとてもよかったです。
ありがとうございました。

●今回が初めて参加しました。リラックスした雰囲気で居心地良くお話できました。
「きょうだいの立場」は同じでも、それぞれの環境があることや将来の話は興味深かったです。また参加できればいいなと思いました。

●気軽にしゃべることができました。
これを機に自分なりに向き合えるようになればいいなと思います。

●しろくま会への参加は久しぶりですが、明るく楽しく話せて、来てよかったと思いました。
最近は、きょうだいのことをあえて沢山はしゃべらないですが、それが、何か隠し事をしているような気がしてしまうことがありますが、気楽に話すことで、その罪悪感が減った気がしました。

●新しい方が多く、毎回新鮮な話がお聴きできるので、とても参考になります。


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京都きょうだい会の次回定例会は、3月11日(土)です。
また、2月12日(日)に兵庫県三田市、2月19日(日)兵庫県伊丹市できょうだいに関する講演&きょうだい同士の交流会が開催されます。
詳細は、京都きょうだい会ホームページ「これからの予定」をご覧ください。
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